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| お店拝見/2003年12月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 経験と想像力 - たま木亭 | |
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天職・・・。
そのパン作りに、この言葉が似合うパン職人がいた。 京都府宇治市、たま木亭の玉木潤さんだ。 ドンクでおよそ10年間修業し、2年半前に独立。 全身全霊をかたむけてパン作りに励んできたことの副産物として、強烈な個性が生まれた。 京都府宇治市五ケ庄新開14‐91 電話0774-38-1801 営業時間 午前7時〜午後7時 定休日 月曜日、第2、第4火曜日 |

| 小麦粉をどう加工して、どんな食材と組み合わせるか | |
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JR京都駅から奈良線に乗り継ぎ、7つ目の黄檗駅近くの街道沿いにたま木亭はある。こげ茶色を基調とした趣のある店構えだ。
こぢんまりとした売り場は、客でごった返していた。 パンを選ぶ人たちにもまれながら、陳列棚を見渡すと、他では見たことがない多くのパンが目に飛び込んできた。 照明を抑え気味にした店内で、パンだけがライトを浴びて鮮明に浮かび上がっていた。 オーナーの玉木潤さんは、有名ベーカリーチェーンのドンク出身で、根っからのパン職人だ。ベーカリーワールドカップの日本代表選手として活躍したこともある。 オープンは、2001年2月28日。生まれ故郷の京都府宇治市での開店だった。 店舗面積13坪のうち、製造スペースが9坪、販売スペースが4坪。 平日で約20万円、土日には25万円以上を売り上げるという。 製造スタッフは、玉木さんのほかに男性が2人、女性が1人。販売は、真央美夫人を中心に女性スタッフ3人でこなす。 「コンセプトなんていうものはありません。小麦粉をどう加工して、どんな食材とどう組み合わせたらおいしいかを考えているだけです」と玉木さんは淡々と話した。パンがすべてを語っていた。 「強烈な個性」「素朴さ」「気品」「飾らない美しさ」「まじめさ」「想像力」。たま木亭のパンは、そんな言葉が似合う。 |


| 個性あふれるパンの魅力が心に深く刻まれていく
取材後記 JR奈良線の小さな駅、黄檗駅を降りて歩くこと約3分、線路と平行して走る街道沿いに、濃紺の「たま木亭」の看板がかかったこげ茶色の建物。
看板に描かれたコック帽をかぶったキャラクターで食べ物屋さんであることはわかるが、ベーカリーであることはすぐにはわからない。 しかし、入り口に近づくとパンがガラスのドア越しに見えてくる。 入店すると目に飛び込んでくる個性あふれるパンの数々。1種類づつ見つめていくと、それらのパンの魅力が、濃紺の「たま木亭」の看板とともに、ひとつづつ心に深く刻まれていく。 「他のどこにもない、まさにたま木亭のパン」。 すくなくても記者にはそう映った。 初めて来た人は、多分、パンを選んでいるときに、次に来るときに買うパン、その次に来るときに買うパンも同時に選んでいるに違いない、と思った。 バターロールは、パンと中に入れられたバターがとても自然な感じでマッチしていて、おいしかった。 「桜」はドライフルーツのフルーティーさと酸味を、赤ワインがやさしく包み込んでいる感じがして、やはりおいしかった。 「クレーム・ド・ブルー」を味わったときは、「ブルーチーズってこんなにおいしかったんだ」と驚いた。 |
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