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| リニューアル成功の秘策/2009年5月号 |
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| リニューアル成功の秘策〜売れるお店に変える〜 第二章 改装の流れのポイントをつかもう | |
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角田誠(つのだまこと)
日本商業施設学会会員、商業施設士、商業施設活性化コンサルタント、一級建築士。株式会社第一店装(電話044‐222‐3913、http://www.dai1-t.com/)代表取締役。武蔵工業大学(現東京都市大学)卒業。商業施設の企画、設計、施工などに、数多く携わる。「江東区魅力ある個店づくり」「熱海市商工会議所店舗診断」制度などの派遣指導員として活躍。(協)日本店装チェーン理事、日本商業施設士会理事などの団体役員としても活躍中。 |

| ■全面改装か、1/3改装か
前回、リニューアルを計画するうえで、コストと時間をかけられない状況の場合、「1/3改装」をおすすめしました。改装範囲を店頭・外装や一部の内装仕上げに限る手法です。
それでは、「全面改装」か「1/3改装」かの選択は、その判断の基準をどこにおけば良いのでしょうか。 お店は、風化するものです。新鮮度が落ちることで、来店客数が減少し、売上の自然減も生まれます。 新鮮度低下による売上減が、数%〜10%の時には、「1/3改装」で済ませられます。つまり、外装の塗り替え、内装仕上げ材の取替えなどで、お店の新鮮度の回復が期待できます。 しかし、売上の低下が、10%〜20%となると、全面改装を決断する必要が生じます。 お客様から、「新鮮味のないお店」の烙印を押される前に、お店の魅力をアップさせましょう。 フレッシュベーカリーでは、パンの新鮮さのアピールが不可欠です。お客様の感じる「お店の魅力」に、敏感でいたいものです。 現状を考えて、「1/3改装」を選択した場合でも、数年後の次回には、「全面改装」を考えておきましょう。お客様に対して、お店の新鮮なイメージをアピールすることが大切です。また、既存の施設を転用した店舗改善は限界があります。 「1/3改装」を3回繰り返しても、「全面改装」の効果は、期待できないからです。 |

| ■「基本構想」はリニューアルの羅針盤
さて、改装をすることを決めたら、改装工事をすすめていく流れをシミュレーションしてみましょう。
あらかじめ、リニューアル全体の流れをつかみ、その重要ポイントを知ることは、リニューアルを成功させる第1歩です。改装工事の手順をしっかりつかむことで、効率の良い進め方を意識しながら、やり残しが生じないリニューアルを目指します。 最初に行うのは、「基本構想」の検討です。次の作業を行います。 ○現在の店舗運営における改善したい項目の洗い出し(施設面のハードから、販売促進などのソフトまで) ○大まかなリニューアル範囲 ○コスト概算とリニューアル後の売上目標の設定 ○設計担当者へのアプローチ ここで、最も大事なポイントは、リニューアルオープン後のお店の方針を十分に検討することです。リニューアルは、日ごろの「店舗改善の延長」です。ですから、現在の店舗運営から、「何を」改善するのかを判断することが大切です。 「基本構想」は、リニューアルをすすめていくうえで、「羅針盤」のはたらきとなるものです。設計プランの良し悪し、スタッフや業者の助言などに対し、判断する場合の基準です。よいものを取り入れることは大事ですが、基本となる軸はぶれないようにします。 |

| ■設計は心強いパートナー
次に行うのは、「設計」です。「設計」は、信頼できる設計者選びがポイントとなります。「設計」は、専門の店舗設計者を選任することを強くおすすめします。
設計コストを節約したいがために、工務店などに設計費ゼロで発注する場合が見られます。 設計費は、総工事費の数%程度です。それを惜しんだことで、魅力ある店づくりができなくては、本末転倒になってしまいます。 設計者は、オーナーがリニューアルを進めていくうえで、最も心強いパートナーです。 オーナーの基本構想をカタチにし、オーナーの立場になって見積の内容検討、関係法規の確認、工事のチェックを行います。 十分に信頼できる会社に、「設計」と「施工」を一括発注する場合がありますが、それでも、設計費と工事費を混合させることなく、別に計上するほうが望ましいといえます。費用を掛けることで、責任ある業務を依頼しましょう。 見積は、明細書までよく目を通します。 慣れていないと、工事見積書を細部まで読み取ることは、簡単ではありませんが、設計者や施工業者などから説明を十分に受けて内容を確認します。疑問を抱えながら、発注契約が進んでいくことは、絶対に避けます。 工事を進めていくなかで、追加工事が発生し、予算オーバーになることは、避けたいものです。とはいえ、改装工事を進めていくなかで、「これを作りたい、それも欲しい」ということはよくあるのも事実です。 事前に、総工事費の5%〜10%くらい予備費を計上しておきながら、手をつけることなく工事を完了できれば、その分を運転資金に転用する、くらいの余裕を持ちましょう。 |
| ■工事期間を有効に使う | |
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工事を始める前に、必ず、近隣へのご挨拶を、施工業者とともに行います。工事中は、音や作業員、車両の出入りなど、どんなに近隣に配慮しても、ご迷惑をかけないとも限りません。事前にご挨拶をしておけば、「お互い様だから…」と思っていただけるものです。無用のトラブルを避けるためにも、近隣への配慮を怠ることのないようにします。また、近隣へのリニューアルオープンのアピールとなり、口コミで評判が広がることも期待できます。
工事期間は、できるだけ短縮します。営業休止の期間は、売上がないばかりか、家賃などランニングコストは発生します。常連のお客様が、他の競合店で買い物することも考えられます。できる限りの短縮を考えましょう。 そのためには、「店舗専門」の施工業者を選ぶ必要があります。住宅などを多く手掛けている建築会社と違い、「店舗専門」の施工業者は、工期を短縮するノウハウを持っています。工事前に入念な打合わせと下準備を行うことで、工期短縮をはかります。 工事による休業のお知らせは、できるだけ早くお客様に告知します。閉店セールを行って、お客様に「リニューアルオープン」を印象づけることも有効です。 工事による休業期間中は、日ごろの業務で着手できなかったことに取り組みます。 ○接客など社員研修 ○POP、チラシやプライスカードなどの製作 ○顧客名簿の整理 ○年間イベントの計画 ○新商品の構想、開発 ○他店舗の視察(ストア・コンパリゾン) リニューアルオープンを迎えると、今まで以上に多忙となります。休業期間を有効に使うように、工事前から計画を練っておきましょう。 |
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