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| 食のトレンドを追う/2009年5月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| カロリー・糖質・脂肪・コレステロール……。美味しいのは当たり前。不況下で拡大する「ゼロ」市場 | |
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健康志向のニーズがますます高まりを見せるなか、巷には「ゼロ」「オフ」を押し出した食品が続々登場している。政府のメタボ対策もブームを後押しするなか、今後も高い成長性が見込まれている。しかし肝心の「ゼロ」に関して、我々は意外に知らないことが多い。表示のカラクリから、ブームのトレンドまで、その流れを追った。
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| 消費者の心を掴むキラーワード | |
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最近、スーパーの陳列棚で「ゼロ」「オフ」といった低カロリーを謳った商品の存在がひときわ目につく。
ビールや清涼飲料水を始め、ゼリーやヨーグルトからハムなどの食品類に至るまで、「ゼロ」コンセプトを前面に打ち出した商品が相次いで登場している。ある食品メーカーは、「健康志向は時代の流れ。ゼロ市場もさらに膨らむ」と期待をにじませる。今や「ゼロ」は、消費者の心をガッチリ掴むキラーワードとして定着したといっていいだろう。 健康志向の高まりはもちろん、ここへきてゼロ市場が更なる勢いを見せているのは、昨年4月に始まった特定健康診査・特定保健指導「メタボ検診」の義務化にある。40歳以上の医療保険加入者は検診が定められ、結果によって指導を受けなくてはならないのだ。 平成19年度の「国民健康・栄養調査」によると、40〜74歳におけるメタボリックシンドロームの該当者数は約1070万人、予備群の数は約940万人にものぼる。およそ2010万人が『メタボ』あるいは『メタボの疑いアリ』と推定されているということだ。これは、男性の2人に1人、女性なら5人に1人という数字。もはやメタボは他人事ではなく、国民全体の関心事といえるだろう。こうした状況を背景に、「ゼロ」市場の競争は激化、さながら『メタボ特需』ともいえる盛り上がりを見せている。 |

| 「カロリーゼロ」はゼロではない!? | |
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しかしこの「ゼロ」表示、本当にゼロカロリーかというと、実はそうではないことをご存知だろうか。厚生労働省の健康増進法第31条「栄養表示基準に基づく栄養成分表示」によると、食品100グラム(100ミリリットル)あたり5キロカロリー未満、タンパク質、脂質、炭水化物、糖質と糖類(糖分)は0・5グラム未満などの基準を満たしていれば、「カロリーゼロ」「ノンカロリー」と表示できる。500ミリリットルのペットボトルなら、最大で約25キロカロリーを摂取している計算だ。微々たる数字ではあるが、まったくのゼロカロリーと解釈しているととんだ誤解になる。
さらに、「カロリーオフ」「ローカロリー」「低カロリー」という表示の場合、その基準はまた違う。100ミリリットルあたり20キロカロリー未満までは「カロリーオフ」などの表示が可能。同じく500ミリリットルのペットボトルで比較すると約100キロカロリーの摂取になり、知らずに常飲するには少々注意が必要だ。かなり紛らわしいこれらの表示に戸惑う消費者は少なくない。が、 「『オフ』『ゼロ』などの表示を謳う際には、必ずパッケージに、エネルギーなどの必要項目を表示するよう義務付けられている」(厚生労働省・新開発食品保健対策室) 確かにボトル側面を見ると、エネルギーやたんぱく質などが記載されている。糖尿病やメタボの人は、ゼロ表示に惑わされずに、自分の目で数字を確認する必要があるということになる。 |


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