パンで幸せをプレゼント - パーネデリシアくまがや店 - ブランスリー電子版

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お店拝見/2009年4月号

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パンで幸せをプレゼント - パーネデリシアくまがや店

木目基調の、温かみのある店内。客を楽しませるための工夫が各所に施されている


パーネデリシアくまがや店の外観。手前がテラス席


外はかりっとしていて、中はもっちりとした食感の「かりかりメロンパン」


店長の相川秀行さん(右)と製造リーダーの萩原隆幸さん。2人とも品質保持の中心的役割を担う
 昨年の11月19日に埼玉県熊谷市にオープンした「パーネデリシア」は、群馬県伊勢崎市にあるグンイチパンが運営する4店舗目のリテールベーカリー。創業54年になるグンイチパンが、本格的にリテールを展開し始めたのは6年前のこと。それまで展開していたインストアベーカリーを閉め、本店をリニューアル。熊谷市内には2003年に3店舗目となる籠原店を開店。その後、専務の小此木正博氏は4年間にわたって「楽しさ」を反映できる店舗づくりに相応しい土地を探して奔走した。
 その結果、熊谷駅から車で10分の候補地を、静かでおしゃれな店が多く、日常を離れられる地域(空間)であると判断し、籠原店の開店から丸5年となる昨年、オープンに漕ぎ着けた。
 「パーネデリシアくまがや店」について小此木氏は「バーネはイタリア語でパン、デリシアはスペイン語でおいしいの意味。つまり、おいしいパンを食べて幸せになっていただきたいとの気持ちを込めているんです。天井を高くし、木目調を生かした店内で、ゆったりとした気分でバラエティーに富んだ製品の中からパンを選んで欲しいんです。現時点での集大成だと思っています」と語る。



「かりかりメロンパン」などが人気

9種類の味が楽しめる「まゆっこ」


取材中(平日の午後)、客は途切れることがなかった。右手手前が、「ぐーののはにーすいーときっちん」。奥が「サンドイッチ&デリ」のコーナー


人気のカレーパンは、毎日朝から揚げる
 開店から1カ月で120品目を揃え、現在は130に及ぶ品揃えでお客の気持ちに応えようと努力する毎日だ。そのほとんどは4店舗共通だが、各店に10〜20種類ほどのオリジナル商品がある。くまがや店での人気商品のひとつとして、長時間発酵のフランスパンで、さつまいもを生かした「さつまーにゅ」と、クランベリーとチーズを使用した「クランベリーチーズ」(各ハーフ250円)がある。
 しかし、なんといっても一番の売れ筋は、「かりかりメロンパン」と「まゆっこ」それに「揚げたてカレーパン」(各130円)。「かりかりメロンパン」は、外はかりっとした、中はもっちりとした食感で好まれている。「まゆっこ」は小型のコッペパンで、みそ、ピーナツ、あんバター、黒ごまなど9種類がある。手軽に楽しめるのが嬉しい製品だ。「揚げたてカレーパン」は、『ぐーののはにーすいーときっちん』のコーナーで、毎日朝から甘口と辛口の2種類が揚げられる。また、食パンでは、じっくり熟成して焼きあげた「スーパーエクセル」(1斤220円)、沸騰したお湯で生地種を作った口どけのよい「湯ごね食パン」(1斤230円)などが人気だ。



楽しさと製品管理が売上に

手早く食パンをスライスするスタッフ


デニッシュ各種も評判が高い


レジでの対応は正確さとスピードがモットー


長時間発酵の「さつまーにゅ」
 これらの製品を支えるのは、5人の社員と、アルバイト・パート(各10人で、出社するのは1日5人ほど)の人々。社員は、店長のほか、製造3人に販売が1人。店長の相川秀行さんは、製造経験が10年のベテラン。5年前から店舗管理に徒事している。店長には、グンイチパン入社後1年あまりで就任したというから、こちらも経験十分。
 相川さんは「楽しい職場づくりを目指しています。お客さまにとってパンがおいしいのは当たり前なんです。私たちの元気で明るく働く姿をお客さまにお見せすることで、店に親しみを感じてもらえたらと思います」と話す。 もちろん、売り上げは雰囲気だけでは上がらない。製品の品質維持もさることながら、きちんとした管理が必要だ。パーネデリシアでは、製品を単品ごとに管理。各品目の売れ行きや各製品の原価率、ロス率をデータとしてしっかりと把握し、店舗の運営全体に役立てている。こうした日々の努力が、現在の日商平日約50万円、土日およそ70万円を生み出している。今の客単価は900円。あと30〜50円は上乗せが可能だとみている。2月の新製品「まるごとチキン竜田バーガー」(290円)は1日50個の売れ筋商品になった。「こうした製品が幾つもでれば・・・」と、不況下での模索が続く。
 現在の売上について小此木専務は「出店時の予想より少しよい」と語る。順調な売上の確保は、半径1キロ圏内に住宅が多いことに加え、競合店も少ないという立地条件や、単に狙いどおりの集客力が望める大型店(250坪の敷地に55坪の店舗、18台収容の駐車場完備)が出店できたからだけではない。店舗自体の工夫や店員達の努力が加わったからこそ、出来たことだ。
 ドアを開けて店に入ると、右側に製造スペース、正面に並ぶようにして、カレーパンなどを揚げて販売する『ぐーののはにーすいーときっちん』と調理パンなどを提供する『サンドイッチ&デリ』がある。これらは全てお客と対面している。お客に作る場所を積極的に見せることで、同店の製品への安心感を生み出している。
 それに、こうした工夫もある。忙しいとき、レジ前には大勢のお客が並ぶ。その数は店内を一周してしまうほど。品物を求める人と支払いをしようとする人が混在するのを見て、店側がはじめたのは、お客から購入品を預かり、番号札を渡し、先に品物を詰めておくことだった。長い間トレーを持たせるという負担を軽減したうえ、レジを早く済ませることができる。最近ではお客のほうから、購入品を渡しに来るという。一つの工夫が店の発展を引き寄せる。



SHOP DATA

店名 パーネデリシアくまがや店
住所 埼玉県熊谷市肥塚4-77
電話 048-528-1354
営業時間 午前9時〜午後8時
定休日 火曜日(4月からは無休)
品揃え 130品目
店舗面積 敷地面積250坪、店舗55坪、駐車場18台収容
日商 平日約50万円、土日祝約70万円

原価計算女王
原価計算女王

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