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| 食のトレンドを追う/2008年11月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 「オトメン」ブームも後押しする?大人のオトコのスイーツ事情 | |
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裁縫、編み物、ビーズ細工、ぬいぐるみ、宝塚…。一般に、女性が好むとされる趣味を愛好する男性たちの存在が、少女漫画「オトメン(乙男)」のヒットによって注目を集めている。男性、女性ともにさまざまな面でジェンダーの垣根が取り払われつつあるのだ。女性や子供がターゲットのはずだったスイーツ市場にも、大人の男性をメインターゲットにした動きが出てきた。食の分野においてもジェンダーフリーの柔軟な発想が求められる時代となってきたようだ。
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| ヒットにつながるオトコたちへの気配り | |
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コンビニエンスストアでは、ファミリーマートが、同店のメイン客層である30代男性のニーズに応える商品を積極的に開発する中で、昨年6月からオリジナルデザート「男のスイーツ」シリーズを発売。
意外にもデザート購入層は女性より男性の方が多いそうで、男性客のさらなる取り込みを狙う形だ。 ファミリーマートでは、毎週、お弁当やデザートなど多数のオリジナル新商品が発売される。商品サイクルが短くなる中で、シリーズ第1弾で発売した「男のティラミス」は、ファミリーマートの手作りデザートの中で、12週連続1位の人気を維持し、1年以上も継続して店頭に並び続けているという異色の商品だ。 「『男のスイーツ』シリーズは、商品名に『男』とあるので手に取りやすい、という男性のお客様の声を聞きます」と広報担当の飯干陽子氏。 パッケージデザインは、スイーツ系ではあまり使用されない黒、容器は男性的な直線の四角形を採用するなど、男性が手を取りやすくなるような工夫が凝らされている。 通常、デザート類は、フルーツがたくさん盛られたり、彩りが鮮やかなものが多いが、「男のスイーツ」は、コーヒーやチョコの苦味、チーズのコクなど素材を生かしたシンプルな商品展開。また、季節ごとの旬や、トレンドを意識したテーマを設定して商品を開発しているそうだ。 |

| 現代社会に反映されたオトコたちのスイーツ嗜好 | |
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なぜ、これだけ男性向けスイーツ市場が活況を呈しているのだろうか。
「昔から甘党の男性はいましたが、時代風潮もあり、表面化しにくかったのでは。それが時代の流れとともに甘党であることをカミングアウトしやすくなり、市場も盛り上がってきたのでしょう」(小倉氏) 「仕事一辺倒と評されてきた世代も、 自分だけのこだわりや熱中する対象を見出していきたいと思う時代になったのだと思われます」(宮田氏) 男性たちが仕事以外に熱中するものを見つけ、自身のライフスタイルを彩る楽しさに目覚めたこと、また、ネットショッピングなど、顔を見せずに買物ができる環境が整えられたことなども背景にあるのかもしれない。 今後も甘党男性は増え、彼らのニーズに応えれば確実に大きな市場になるだろう、と小倉氏は考察する。 また、「女性は食後に甘いものを食べることが多いようですが、男性は一日の終わりに食べることが多いよう。男性は、仕事による疲労回復やストレス発散につながるスイーツを求めているのかも」と小倉氏がいうように、スイーツは、ストレス社会を乗り切るためのツールでもあるようだ。 ところで、男性が食べ物に求める点といえば「ボリューム」と思いがちだが、市場ではボリューム感だけでなく、素材や味へのこだわりを前面に出す商品が目立つという。小倉氏は「男性は甘さひかえめでボリュームがあるスイーツを好む、という傾向は確かにありますが、一方で、女性に比べ、希少価値が高く、製法や原料にこだわりが多いスイーツを好む傾向も強くあります」と説明する。 さまざまな趣味の世界で垣間見る「男性のマニア志向」は、当然スイーツの世界でも適用され、甘党男性のニーズに応えるべく、きめ細かな商品開発が進められているのだ。(U) |
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