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| お店拝見/2008年11月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 玄米を粉食として普及させたい - ORIZA×Cafe | |
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玄米粉パンの専門店が9月15日、長野県松本市にオープンした。品揃えはおよそ30品目で、すべてのパンが玄米粉入りの商品だ。玄米粉は、玄米を25ミクロンの超微粒子の粉にしたリブレフラワーを使用。玄米粉の使用量はすべての商品について、玄米粉も含めた粉類全体に対して40〜50%だ。
店名は「ORIZA × Cafe(オリザ クロス カフェ)」。JR松本駅から徒歩約15分の場所だ。運営会社は、リブレフラワーの製造元のシガリオ(豊藏康博社長)だ。1号店で、ノウハウを蓄積し、来年中には直営で東京に2号店を出したい考えだ。 その後さらに直営で、8店舗程度を出店し、最終的にはFCでの全国展開も視野に入れていく。 シガリオの豊藏社長は「米、特に玄米は日本が世界に誇れる完全食に近い主食です。それをこれまでとは違う粉食という形で普及させていくことで、日本の食糧自給率向上に貢献できることはもちろんですが、もっと言えば全世界の食糧問題に大きな力を発揮できると確信しています。もちろん、食品として普及させるためには、『おいしい』ということが至上命題です。『1においしい、2においしい、3、4がおいしい、5に安全、6に健康』をキャッチフレーズに、店舗展開していきたいと考えています」と意欲満々だ。(19ページにも豊藏社長のコメントを掲載) |

| おいしさの面で引けをとらない商品 | |
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オリザ クロス カフェの責任者、小倉一浩さんは「玄米粉パンというとどうしても、健康面だけを売りにしてしまいがちですが、私どもは、従来の小麦粉のパンと同じ土俵で、おいしさの面で引けをとらない商品でなくてはならないと考えています。当店のパンは、すべて『どういうパンにしたいか』を明確にして、それを実現するための原材料と製法を考え抜いたものです」と話す。
例えば、同ベーカリーの1番人気商品である「よもぎぱん」(120円)は、よもぎをたっぷりと練り込んだ生地を焼き上げた商品で、「極上の草もちにも引けをとらない」との声もあるほどだ。また、「プレーンベーグル」(130円)は、ニューヨークのベーグルのような、ひきの強い食感を実現した商品で、こちらも人気が高い。「クリームパン」(160円)は、自家製のカスタードクリームをたっぷりと包んだ商品で、パンの部分は、ソフトでしっとり感があるのが特徴だ。 |



| 玄米の粉食化は、時代の要求 | |
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豊藏康博・シガリオ社長の話 日本はこれまで、米を粒食で消費してきたが、これからは、粒食に加えて、粉食で消費する時代だ。エネルギー問題や環境問題、食料不足の問題など、現在の人類が直面する重要な諸問題を勘案しても、米の粉食化は非常に重要になる。日本政府の農業政策も、「減反」から「増反」へシフトされつつある。粒のままだったら余剰米になっていしまう米を、粉にして消費拡大を図ろうというものだ。当然、最近の世界的な食糧需給関係の劇的変化により、小麦を始めとする穀物の世界相場が上昇していることも背景にある。こうしたことにより、日本の米を見直そうと言う大きな動きが起こっているのだ。
ご存知のように、日本人は何千年もの間、米を食べて、様々な文化を築いてきた。米、特に玄米は完全栄養食品であり、米と野菜、魚を食べていれば、栄養的にほぼ完全な食生活が実現できていた。 かといって、食の欧米化以前の状態に戻そうというのではない。現在の時代状況を解決するひとつの方法として、玄米を様々な形態の粉食として提供していくのだ。「オリザ クロス カフェ」の展開は、そのひとつの方法ということになる。 玄米の粉食化は、日本の食糧自給率を向上させるだけではない。世界の新しい主食として、様々な形で普及していく可能性を持っていると考えている。例えば、玄米粉のパンを例にとっても、「小麦粉と玄米粉の両方のよさを持ったパン」として、パン食文化の国々の人たちに提案できるのではないかと考えている。「オリザ クロス カフェ」の日本での展開が軌道に乗れば、アメリカやヨーロッパでの展開も考えている。いずれにしても、玄米粉パンの普及には「たべておいしいこと」が大前提になる。 |
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