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| いろいろエッセイ/2008年10月号 |
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| 教育の最終目的 - 武市 多美夫(パンを売り続けてきた男) いろいろ、エッセイ(22)
数々の感動を残して北京オリンピックが終わった。参加した国は200カ国を超えた。彩り豊かで華やかな開会式をテレビで見ながら、その内の何カ国のことを知っているだろうかと思い続けていた。 記録へ挑戦するその姿は一様に美しく、感動した。そこには極度の緊張状態から解き放たれた解放感と、ことを成し遂げた達成感の双方を感じた選手の顔があった。 女子柔道の谷本選手が一本勝ちして金メダルを獲得した時、体全体で喜びを表した姿は今でも鮮明な印象として残っている。我々の日常生活の中で、全身で飛び跳ねて喜びを表現するようなことは殆どない。 私のことになれば、長い間生きて来てそのような経験の記憶はない。 勝利の喜びを味わうまでには、人に言い尽くせないほどの苦しい練習が何回となく繰り返されたはずである。それに負けることなく諦めることなく、栄冠の時を迎えたことに今更ながらの拍手を贈ろう。そして感動感謝感激を与えてくれた多くの国の選手にも贈ろう。 あるベーカリーの専務の嘆きを聞いた。ここ3カ月の間に4件の異物混入の事故が重なっているとのことだ。その現状を嘆き、対策に苦慮していた。私は従業員の意識改革から手をつけるようにアドバイスをさせてもらった。 先日、専務からのメールが届いた。そこには改善方向にあるとの嬉しい内容があった。そして実施したことが書かれてあった。今まで疎かにしていた就業前の持ち場の清掃を徹底して実施したとのこと。一つのことを習慣化させるのが目的だという。 「また、疎かにならないようにしよう」と繰り返し繰り返し呼び掛けをしたとのこと。専務曰く。「同じことを繰り返し言い続けて意識付けをした」。忙しい現場では遣る事は山ほどあるが、同じことを繰り返し言い続けることで成果が出たのだ。 意識付けをする為には次のことを意識すると良いとも聞いた。伝えたいことの内容を「短く・分り易く・繰り返し言う」を基本にすると結果は良いとのことだ。 今回の騒動から教育の必要性を強調していた。人が人に教えてそれが繰り返されて受け継がれていく。 「遣らなければならない事、遣ってはならない事をはっきりさせる」。教育の最終目的のような気がする。 |




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