
レーズン大賞の「レザン・デザート」(味の素ベーカリーの八木橋洋悦さん、ホールセール・コンビニエンス製品部門)

レーズン大賞の味の素ベーカリー、八木橋
洋悦さん

レーズン大賞の「大人のラムレーズンクリームパン」(室町ボンクールの山内靖史さん、インストア・リテールベーカリー製品部門)

レーズン大賞の室町ボンクール、山内靖史さん

レーズン大賞の「パン・カレ・オ・テ・ノワール・レザン」(ポンパドウルの松本郁広さん、規定作品部門)

レーズン大賞のポンパドウル、松本郁広さん

表彰式であいさつするマクニール駐日代表

表彰式終了後に、入賞者らと審査員らで記念撮影
カリフォルニア・レーズン協会(東京・千代田区、ジェフリー・N・マクニール駐日代表)は6月21日、東京・江戸川区のホテルイースト21東京で、第17回カリフォルニア・レーズンベーカリー新製品開発コンテストの表彰式を開いた。味の素ベーカリーの八木橋洋悦さんが出品した「レザン・デザート」、室町ボンクールの山内靖史さんが出品した「大人のラムレーズンクリームパン」、ポンパドウルの松本郁広さんが出した「パン・カレ・オ・テ・ノワール・レザン」の3製品が、カリフォルニア・レーズン大賞に輝いた。
このほか、グッドアイデア賞、審査員特別賞、カリフォルニア・レーズン協会駐日代表賞、消費者代表優秀賞を決定。各賞受賞者10人は、レーズンの産地である米国カリフォルニア州フレズノへの研修旅行に招待される。
今回のコンテストは、「ホールセール・コンビニエンス製品部門」(工場でのライン生産が可能な製品)、「インストア・リテールベーカリー製品部門」「規定作品部門」(今回の規定は焼き型を使用した食パン)の3部門で製品を募集し、「ホールセール・コンビニエンス製品部門」29製品、「インストア・リテールベーカリー製品部門」189製品、「規定作品部門」37製品の合計255製品の応募があった。その中から、「ホールセール・コンビニエンス製品部門」「規定作品部門」がそれぞれ6製品、「インストア・リテール製品部門」10製品の合計22製品が書類選考で選ばれ、22製品の出品者が6月21日午前6時15分から東京・江戸川区の社団法人日本パン技術研究所で行われた実技・試食審査に参加、会場で製品を実際に作り、審査を受けた。
審査会では、製品が完成したあと、参加者が一人ずつ自分の製品についてのプレゼンテーションを行った。
審査員は、増田企画代表の増田信司氏、アメリカ穀物化学者協会日本支部支部長の竹谷光司氏、東京製菓学校パン科課長の高橋朗氏、エコール・辻・東京パン教授の近藤敦志氏、社団法人日本パン技術研究所講師の杉浦英明氏、一般公募で選ばれた消費者代表3人、カリフォルニア・レーズン協会駐日代表のジェフリー・N・マクニール氏(審査委員長)の合計9人。
午後4時45分から、会場を東京・江戸川区のホテルイースト21東京に移して、審査結果の発表と表彰式が行われた。
レーズン大賞受賞の「レザン・デザート」の八木橋洋悦さんは「ホールセール製品として袋に入れて売るパンは、なかなか手の込んだことができませんが、その中でレンジで温めて食べるパンを考えました。このパンはレンジで温めると中からレーズンとチーズで作ったクリームが溶け出して、デザートのように贅沢感を味わうことができます」と話した。
同じくレーズン大賞受賞の「大人のラムレーズンクリームパン」の山内靖史さんは「この作品は普通のクリームパンと一緒に並べて売ることを考えて作りました。べーカリーはパンを選ぶことも楽しんでもらえる場所です。お客さまには違いを楽しみながら買ってもらいたいと思っています。そしてそこから会話が生まれたら楽しいだろうな、という気持ちで作った作品です」とコメントした。
同じくレーズン大賞の「パン・カレ・オ・テ・ノワール・レザン」の松本郁広さんは「この作品のコンセプトは、自分へのご褒美や、大切な人へのプレゼントなど、贈答品になる製品として考えました。作品を製作する上では、いかにレーズンをうまく活かすかを考えました。他の材料はあまり使わずレーズンの旨味を重視して、レーズンをふんだんに使ったつもりです」と話した。
審査員の増田氏は「今回の応募作品は、インストア・リテールべーカリー製品部門でスイート系が70%、ハード系食事パンが30%の割合で、その189作品の中でも自家製酵母を使用した作品が30%でした。自家製酵母ではレーズン種が多く見られましたが、他にヨーグルト、ビール酵母、穀物種、ライサワー、老麺などが使用されていました。ドライイーストや生イーストとの併用が多くなってきましたが、これは自家製酵母の欠点を補う為のもので、皆さんがよく研究されている結果だと思います。レーズンの処理方法では、ラム酒漬けの他、ワイン、ブランデー、焼酎、黒酢などを使った様々な方法が見られました。また今回は、ハーブやジンジャーなどの香辛料が多く使われていたのも特徴です。しかし、食材の使いすぎによって、レーズンが活かされない、味の調和が取れていない、という面も見られました」と総評を述べた。