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| いろいろエッセイ/2008年5月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 地球温暖化とパン屋 - 武市 多美夫(パンを売り続けてきた男)
いろいろ、エッセイ(16)
先週は近くの緑道で桜祭があり七分咲のソメイヨシノを観て、今週は長野の高遠城址公園のコヒガンザクラの花見を楽しんだ。何年か前まではサクラに興味はなかったが、今年は何故か取り付かれたようにサクラを追っている。やがて咲き誇った時期が過ぎれば春風が吹くままにサクラ吹雪となって舞い散り季節の節目を教えてくれる。季節は廻り舞台のように移り変わり、次に新緑を迎える。 サクラと言えばパンにサクラの葉を使った製品が多くなった。ある店では塩漬けしたサクラの葉が不足したほど売れ筋製品となったとのことだ。 売れ筋製品を多くすることは売上アップに当然影響する。その為に開発者やマーケティング担当者は情報収集をしたり市場を見たりしている。人気食材は餡子、カレー、クルミ、胡麻、チーズ、芋、アーモンドが上位で、形はスティック状が人気と聞く。 改装オープンするベーカリーで商品を決める時に複数のベーカリーの売れ筋製品を揃えて発売したが思わしくない結果に終わった。他で売れているからここでも売れると思ったのであろうが、お客様が求めるものと売りたいものが合わない結果である。誰に、何を、どのように売るかを考えなかったのだろう。 地球の温暖化に興味を持ち始めて講演会に出たり本を読み始めている。二酸化炭素の影響で地球の温度が上昇して今までにない様々な現象が報じられている。今後起こりうる事態も予測している。確証の高い予測が出ているにも関わらず何も遣っていない。何をどうしたらよいのかも分らない。 ベーカリーミッションで行ったベニスのサンマルコ広場が海水上昇で水が溢れているのをテレビで観た時、これはもしかしたら大変なことが起こる前兆のように思えた。 氷河が解けたり、台風が日本の近くで発生したり、体温より高い気温の日が続いたり、今起きている事は今までにないことである。それに気が付いたのがきっかけで温暖化に興味を持った。 今起きていないことに気を揉みながら生きるより目の前の現実に対処するだけで手いっぱい。ことが起きてやっと気づく。何も起こらなかった昨日が今日も続くことを願うが、我々が生きるこの地球はさらに確実に暖かくなっていく。そして静かに事が起きる準備を進めている。 パン屋と天候の関連は大きい。雨が降ると駅周辺の店は売上が上がる店もあれば下がる店もある。台風が来ると予報が出た時パンは売れる。買い溜めをするのだ。温度一度のアップないしはダウンはパンの売上の上下に結びつく。湿度、温度、風が品質に影響するので温暖化は決して他人事ではない。 昨日読んだ本では電気をこまめに切ること、ゴミを出さないこと、それが温暖化防止になるとあった。これなら出来る。直ぐやってみようと思った。 |




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