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| 生産性よもやま話/2007年8月号 |
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| やり手
[生産性よもやま話(49)]
弘中泰雅 テクノバ(06‐6630‐7812、http://www.technova.ne.jp/) 工場診断コンサルティングで、ある食品工場に入った時、年配の小柄な女性が目に付いた。後で、工場長に尋ねたら、「さすがですね」と褒められた。 工場長いわく。「彼女はやり手でうちの工場のエースなんですよ。すぐに分かるのですね・・」。 「いや実は違うんですよ」と答えた。彼は怪訝な顔をしたのでその理由を説明した。 「確かに彼女はよく動き回り、周囲の人に話しかけて、グループの中心のように見えます。しかし私が見ると、連絡が必要なタイミングで話しかけているように見えないし、彼女が話している相手の手を止めています。私は彼女の動作が同僚の仕事の邪魔をしていることが多いように見えたので質問したのです」と言ったら工場長は驚いていた。 しばらくたってその工場長に再び会った時、工場長からこんな言葉が出てきた。 「言われたポイントからもう一度彼女の仕事の動きを見直してみました。すると確かに彼女の動きはご指摘の通りでした」。 彼の言うには、彼だけでなく全ての管理職が、彼女は工場一のやり手だと思っていたようです。 思い込みは恐ろしいものですし、また誰かの意見が影響して、皆が同じ思い込みをする場合だってあります。生産性の向上には人の動きが極めて大事です。人の動きを情緒的に見るのではなく、客観的に冷静に見る目が、生産性を向上させる点からも、管理職には必要です。 |




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