製パン技術特別講習会 - ブランスリー電子版

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講習会/2006年9月号

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製パン技術特別講習会

製造実演を行う木村周一郎講師。
愛工舎製作所が主催して7月20日、埼玉県戸田市の同社本社CAPビルで開催。
 講師は、ブーランジェリーエリックカイザージャポン社長の木村周一郎氏。
 講習品目は、「チャバッタ」「ピッツァ」「バゲット」「クロワッサン」など。
 有名店、メゾンカイザーのパン作りが見られるとあって、会場は多くのベーカリー関係者で埋った。
 受講者らは熱心にメモを取り、講師の手先に見入っていた。



バゲット
ルヴァン・リキッドを入れて作る香り豊かなバゲット。
【配合%】
メゾンカイザートラディショナル‥‥‥‥100
ルヴァン・リキッド‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・5
塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・3
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥70
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥L4分H6分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥24度C
フロアタイム‥‥‥‥‥1時間〜1時間30分
分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥300グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30分
成形‥‥‥‥‥‥‥バゲット形(55センチぐらい)
ホイロ‥‥‥‥‥‥24度C85%1時間30分
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥上火240度C下火250度C30分(スチーム注入)
※分割後の丸めは軽めに行う。
※メゾンカイザートラディショナルにはモルトがすでに配合されている。



フロマージュ
 バゲットの生地1・5キロに対して、コンテチーズ200グラムを練り込んだ生地と、バゲットの生地1・5キロに対して、ロックフォールチーズ200グラムを練り込んだ生地を用意する。それぞれを約200グラムに分割し、棒状にのばして2つ編みにし、チーズをふりかける。ホイロは、24度C85%1時間30分。焼成は、上火240度C下火250度C20分(スチーム注入)



くるみ
 バゲットの生地を使用したバリエーションのひとつ。口当たりがやわらかく食べやすいのが特徴。
 バゲットの生地1キロに対して、バター20グラム、ローストしたくるみ200グラムを練り込む。
 約200グラムに分割し、バゲット形に成形。ホイロは、24度C85%1時間30分。焼成は、上火240度C下火250度C20分(スチーム注入)



チャバッタ
ルヴァン・リキッドを配合したチャバッタ。粉は仏メゾンカイザーのエリック・カイザー社長が開発した「メゾンカイザートラディショナル」を使用。
【配合%】
メゾンカイザートラディショナル‥‥‥‥100
ルヴァン・リキッド‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
生イースト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・4
塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・5
オリーブオイル‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥70
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥L4分H6分(オリーブオイル投入)L4分H5分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥24度C
フロアタイム‥‥‥‥‥1時間(パンチ)1時間
分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥300グラム
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥軽く形を整える
ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥24度C85%1時間
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥上火260度C下火250度C18分(スチーム注入)
※焼き上がったら、オリーブオイルを塗る。
※スチームを入れることにより、窯伸びがよくなり、外側が早くアルファー化して、上面の裂け目がきれいに出る。
※メゾンカイザートラディショナルにはモルトがすでに配合されている。

ローズマリー
チャバッタの生地3キロに対して、ローズマリー5〜6本分の葉を練り込む。成形などの工程はチャバッタと同じ。焼成後、オリーブオイルを塗る。

原価計算女王
原価計算女王
ピッツア
 チャバッタの生地を150グラムに分割。中心から広げるようにして円盤状にのばし、▼トッピングを施して焼成する。
 焼成はピザ用のオーブンで高温(350度C)で一気に行う。
 ▼トッピング
(1)ピザソースを塗る
(2)モッツァレラチーズの角切りをトッピングする(3)バジルの葉をトッピングする
(4)パルメザンチーズをトッピングする
(5)最後にオリーブオイルをたらす

【メゾンカイザートラディショナル】


エリック・カイザー氏と日清製粉が共同で開発し、昨年8月に日清製粉が発売。「独特の香ばしさ、深みのある美味しさ、クリーミーな色のついた内相を持つ昔ながらのパンが作れる」(日清製粉)という。両目は、10kg/袋 。ハード系だけではなく、食パンや菓子パンなどあらゆるパン作りに適しているという。

木村周一郎氏語録
 技術論はいろいろあるが、大切なのは自分のスタイルを持っているかどうかだ。「卵を塗ったら、スチームをかけてはいけない」という人もいれば、「卵を塗っていもスチームをかけて大丈夫」という人もいる。正直なところどっちでもいい。
 表皮に酵素がより多く付着しているため、ライ麦は発酵しやすい。したがって、ルヴァン・リキッドの元種はライ麦から起こす。次に元種に小麦粉と水を加えて、発酵させ、また小麦粉と水を加えて発酵させる、という工程を繰り返していく。
 元種が多すぎると酸性がきつくなり過ぎ、逆に元種が少なすぎると発酵力が小さくなる。塩は水分を抱え込んでしまう性質があるので、ルヴァン・リキッド作りには使用しない。
 バゲット作りで、美しい内相を作り出すことは大事だが、内相ばかりに気をとられていると、発酵過多になりやすいので注意が必要だ。
 バゲット生地を分割して丸めるときの強さは、丸めた生地を手で持ったときに、軽く崩れるぐらいにして、あまり強く丸めないようにする。
 うちの店では、分割はすべて機械を使って行っている。大量に作る場合、手分割では、最初に分割した生地と、最後に分割した生地で温度などの条件が変わってくるので、品質が不安定になる原因になるからだ。また、機械で分割した方が、それ以降の作業が楽になる。


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