新たな展開を模索 / ■冷凍生地あれこれ - ブランスリー電子版

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話題/2006年8月号

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新たな展開を模索
■冷凍生地あれこれ


冷凍生地メーカー2社を取材した。集客の目玉として、または合理化の決め手として、相次いで導入された冷凍生地を使ったインストアベーカリーは、概ね苦戦を強いられ、ベーカリーカフェや、ベーカリーグリルカフェなどからの冷凍生地の需要が伸びているようだ。



カンパーニュなどのハード系の冷凍生地の品質向上に力を注ぐ - イズム

テーマパークやベーカリー
カフェの需要が増加


 大阪・四条畷市の冷凍生地メーカー、イズムは、1987年、ベークオフベーカリーの展開を始めようとしていたある会社からの依頼で、冷凍生地の製造販売を始めた。当初は、大阪近辺のリテールベーカリーが主な客筋だったという。
 当時、焼きたてベーカリーの数が急増していて、品揃えを補充する目的で使用するケースが多かった。
 その後、全国の問屋に卸すようになって、ホテルやレストランなどのユーザーが急激に増えていった。最近では、テーマパークやベーカリーカフェなどのユーザーも増えている。
 ホテルベーカリーでは最近、合理化の目的で冷凍生地を導入するケースが多く、冷凍生地導入以前のパンの配合を持ち込み、その配合で冷凍生地を作ってほしい、という顧客も多いという。
 イズムは、フランスパンやカンパーニュなどの直焼きの食事パンに力を入れている。
 独自のノウハウを駆使して、高品質の直焼きパンができる冷凍生地を開発した。同社の冷凍生地全体の売上の内、直焼きの食事パンが3割以上を占めている。
 「おいしい食事パンができる冷凍生地の研究開発に力を注ぎ、同業他社との差別化を図っています」と同社幹部は話す。
 今後も、ホテルやレストランなどの食事パンの需要を、さらにていねいに掘りおこしていきたい、としている。
 また、焼成冷凍パンを提供できる体制を確立していきたいという。



新業態「ベーカリーグリルカフェ」を阪急高槻市駅構内で展開 - 敷島製パン

インストアベーカリーは
苦戦を強いられる


 敷島製パンは、冷凍生地玉や、成形冷凍生地、冷凍焼き菓子などを製造販売している。パンの種類は、食パン、フランスパン、菓子パン、デニッシュ、パイ、ドーナツなど様々だ。主なユーザーは、インストアベーカリー、ベーカリーカフェ、コンビニエンスストアなどだという。
 「消費者や販売業の方々の多様化に伴い、業態、売り場に応じた製品開発が求められています」と同社広報担当者は話す。
 「冷凍生地需要の最近の傾向は?」の質問に対して、「既存市場においては軟調に推移しています」。
 また、「チェーン化や全国展開により、着実に成長を遂げてきたCVSやベーカリーカフェに対し、ホールセールと競合するインストアベー
カリーや、集客力で劣る個店ベーカリーにおいては、苦戦を強いられています」と話す。
 「冷凍生地を使った新しい業態は?」の質問に対しては、「店内でお買い上げの焼きたてパンをその場で食べられるカフェと、対面式で調理を行うグリルを併設した新業態『ベーカリーグリルカフェ』を阪急高槻市駅構内で、当社の子会社が運営しています」。
 さらに「インターネット上での市販参入など、新規チャンネルの開拓に積極的に取り組んでいます」と答えた。



原価計算女王
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