徹底アンケート - ベーカリーAへの来店客に聞く / あなたは、「ベーカリーA」のどこを評価しますか?評価しませんか? - ブランスリー電子版

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アンケート/2001年2月号

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徹底アンケート - ベーカリーAへの来店客に聞く
あなたは、「ベーカリーA」のどこを評価しますか?評価しませんか?


 茨城県牛久市のあるリテールベーカリーで、出口調査を実施した。回答者の多くは、「パンがおいしい」「好きなパンがある」「新商品が多い」ことなどを評価していることがわかった。近くに住んでいる人の方が、遠くから来店する人より、1回の来店で使う金額が多いこともわかった。また、衛生面について、意外な落とし穴があることも判明した。

 ベーカリーAは、どんなパン屋さん?
 べーかりーAは、茨城県牛久市にある。JRの最寄駅までは、徒歩約15分の距離。同ベーカリー社長によると、半径2キロメートルの範囲に、1万世帯があり、3万人が住んでいるという。大きな道に面しており、路上駐車も比較的容易。4台収容の同ベーカリー専用の駐車場もある。
 売り場面積約6坪、製造スペース約10坪。品揃えはおよそ95アイテムで、店長によると、日商は平日が10万円前後。休日が14万円前後。来店客数は、平日が約150人。休日がおよそ200人という。
 パンの品目分類ごとの売上構成は、菓子パン類4、ブレッド類2、調理パン類、ドーナツ類、フランスパン類がそれぞれ1、デニッシュ類が0・5、の割合だという。

 調査の方法
 2001年1月7日の日曜日と2001年1月17日の水曜日に、本誌記者がベーカリーAの出口に立ち、パンを買い終わって出てきた客に直接聞き取る形で実施した。回答者数は両日とも25人で、合計50人。
 回答者は、女性46人、男性4人。回答者の平均年齢は、41・86歳。最年少者18歳、最年長者72歳。
 質問は、▽1週間の平均来店頻度▽1回の来店で使う金額▽ベーカリーAのどこを評価するか▽ベーカリーAのどこを評価しないか▽ベーカリーAでよく買うパンは何か▽パン以外の商品であったらいいと思うものは何か▽どんなサービスをしてほしいか、など合計で21項目。



来店すると必ず買う「お気に入りのパン」は、人によってかなりのバラツキ

「この店のどこを評価しますか?」「この店のどこを評価しませんか?」(いずれも複数選択式回答)という2つの質問に対する回答と、ベーカリーAの現状とを照らし合わせ、「ベーカリーが顧客を満足させるポイントは何か」について考えてみた。(●は、「この店のどこを評価しますか?」に対する回答、▲は「この店のどこを評価しませんか?」に対する回答、質問ごとの集計結果は、14ページのグラフ参照)



菓子パン類が主力商品

 ●パンがおいしい=31人
 ▲パンが好みに合わない=0人
 ベーカリーAは、様々な観点から、顧客の好みに合うような商品の開発に努めている。どちらかというと「庶民受けするパン」という感じ。
 店長の話によると、菓子パン4、ブレッド類2、調理パン類1、ドーナツ類1、フランスパン類1、デニッシュ類0・5の割合で製造しているそうだ。
同店の魅力は何といっても菓子パン類。「この店で、どんなパンをよく買いますか?」との質問に対して、最も多かった答えは、菓子パン類だった。人気の菓子パンは、あんパン、メロンパン、ノアレーズンなど。
 メロンパンは、「夕張メロンパン」「かぼちゃメロンパン」など4品目を揃えている。ノアレーズンは、レーズンを生地に練りこみ、くるみとビスケット生地をトッピングして焼いたパンで、ベーカリーAの目玉商品だ。
 ベーカリーAの社長は「東京と比べて、基本的に味や食感の好みに違いは感じない。違いを感じるとしたら、いいものであれば、値段を気にする度合いが、東京に比べて低い、ということだ」と話している。

 ●好きなパンがある=21人
 ▲好きなパンがない=0人
 「この店でよく買うパンは何ですか?」との質問に対して、考えずに、すぐに回答した人が多く、回答者の多くは、ベーカリーAに来た時に、必ず買う「お気に入りの商品」があることを伺わせた。
 「この店で、よく買うパンは何ですか?」との質問に対する回答は、菓子パン類、調理パン類、食パン類、ハード系、ドーナツ類の順で多い。(14ページのグラフ参照)
しかし、個々の品目別に見ると、特定の品目に集中するということはなく、回答者によってかなりばらつきがある。
 ベーカリーAの品揃えは、およそ95品目だが、顧客に、そのなかのいくつかのアイテムを、かなりの度合いで好きになってもらえるかどうかが勝負になっているようだ。



閉店近い時の品揃えが課題。焼きたてはリテールの命

 ●品揃えが豊富=18人
 ▲品揃えが少ない=4人
 回答者の多くは、来店するとよく買う「お気に入りの商品」が2〜4アイテムあるようだが、いつも同じ商品ばかり買っているわけではないだろう。「お気に入りの商品」以外に何かほかのパンを買おうとする時に、品揃えの豊富さはありがたいに違いない。また、来店する時間によっては、「お気に入りの商品」が店頭に並んでいないこともある。そうした場合に、品揃えの豊富さは顧客にとって、かなりの救いになるだろう。
 「品揃えが少ない」と答えた人が4人いたが、よく聞いてみると、遅い時間に来店することが多く(ベーカリーAは、午後8時まで開いている)、パンがほとんど残っていない状態のことを言っているようだった。閉店に近づいた時間帯の品揃えをどうするか、もしくは、残り少ない商品でいかに店に活気を与えるかは、ベーカリーにとって大きな課題のようだ。

 ●価格が手頃=15人
 ▲価格が高い=8人
 「この店のどこを評価しますか?」との問いに対して「価格が手頃」と答えた人が13人、「この店のどこを評価しませんか?」との問いに対して「価格が高い」と答えた人が8人いた。
同じ店に対して、評価が分かれるのはなぜだろうか?
 アイテムによって値頃感のあるものと、そうでないものがあるということだろうか。ある回答者は「このイギリスパン1斤140円なんですよ。安いでしょう!」と言って、袋の中から出して見せてくれた。閉店時間が近づくと、値引き販売もしており、そうした時間に来ることが多い回答者は「値頃感がある」と答えたのだろうか?
 収入の違いや、価値観の違いが影響しているのだろうか。
 ベーカリーAの社長はこの点について「リテールベーカリーとしては、かなりリーズナブルな価格にしているつもりだ。リテールの価値を理解していただける人は『値頃感がある』と思い、そうではない人は『高い』と思うのではないだろうか」と話している。

 ●焼きたてが多い=11人
 ▲焼きたてが少ない=0人
 ベーカリーAでは、常に何らかの商品を焼成しており(窯が休むことはあまりない)、来店客が、何らかの商品が焼き上がる場面に出くわす確立はかなり高いと考えられる。製造スペースから、「〇〇パン焼きたてです」という声とともに、パンが運ばれてくる光景は、顧客の買う気を誘うに違いない。この光景をどれだけ多くの顧客に、どれだけ頻繁に見せられるかが、ベーカリーにとっての重要な課題のひとつだ。
 ベーカリーAの社長は、「人気の高い商品は1日に4回は焼いています」と話す。

新商品とフェアを評価。「通路が狭い」の声も

 ●来るのに便利=8人
 ▲来るのに不便=1人
 「来るのに便利」と答えた人は、ベーカリーAから3?メートル未満の場所に住んでいる人が6人、3?メートル以上6?メートル未満の範囲に住んでいる人が2人と、すべてが近くに住んでいる人だった。いまさらいうまでもないが、ベーカリーは、人が多く住んでいる場所に出したほうが有利なことは確かだ。
 一方、「この店に来るのは何かのついでですか?」との質問に対して、「はい」と答えた人が、31人、「いいえ」と答えた人が19人だった。「はい」と答えた人に対して、「何のついでですか」と聞いたところ、「スーパーに買い物に来たついで」と回答した人が22人と圧倒的に多かった。ベーカリーAのすぐ近くに生協があり、そこに買い物に来た時にベーカリーAに寄るのだ。多くの人の日常生活の活動範囲内にベーカリーAは位置しているということになる。

 ●新商品が多い=5人
 ●いつ来ても飽きない=6人
 ▲新商品が少ない=0人
 ベーカリーAは、頻繁に新商品を開発し、店頭に並べる。季節ごとのフェア開催にも積極的だ。新商品は、月に10品目前後出し、クリスマス、バレンタインフェア、春の新作フェア、いちごパンフェアなど、年間でおよそ14回のフェアを開催しているという。アンケート実施時は、バレンタインフェアの予告が掲げられていた。「顧客の購買意欲を高めるために、新商品と季節のフェアは、かなり有効です」とベーカリーAの社長はいう。

 ▲売場が狭い=10人
 ベーカリーAの売り場面積はおよそ6坪。壁2面に沿って3段の陳列棚があり、通りに面したガラス張りの面には、平台が置かれている。中央にも大きな平台が設置され、その上の中央にさらに陳列台が置かれている。店内の客が通る通路が狭く、「混んでいるとほかのお客さんとぶつかって、パンが取りづらい」などと指摘する回答者が多かった。売場が狭いのはどうすることもできないが、レイアウトには工夫の余地がありそうだ。

 ▲衛生面が気になる=8人
 ●衛生的=1人
 売場が狭いことと関係するのだが、「混んでいる時に、中央の平台などに置かれたパンが、顧客の洋服の裾に触れるのが気になる」と指摘した回答者が多かった。ベーカリーにとって、衛生管理は最も重要な課題の一つであり、こうしたことはすぐに解決すべきだ。


 「この店のどこを評価しますか?」との質問に対しては、この他に「入りやすい」(7人)、「ポリシーを感じる」(4人)、「雰囲気がおしゃれ」(1人)、「店に活気がある」(1人)などの回答があった。
 「この店のどこを評価しませんか?」との問いに対しては、この他に「接客がいまいち」(3人)、「駐車場が少ない」(2人)、「甘いパンが多すぎる」(1人)、「調理パンが少ない」(1人)などの回答があった。

近くに住む人の方が、1回の来店で使う金額多い

 店から自宅までの距離と、来店の頻度、1回の来店で使う金額の関係はどうなっているのだろうか。
自然に考えると、店の近くに住んでいる人ほど来店頻度が高くなり、1回の来店で使う金額は少なくなると考えられる。
 来店頻度については、自宅から店までの距離が3キロメートル未満の人(24人)の1週間に来店する頻度の全体平均は1・43回、3キロメートル以上6キロメートル未満の人(13人)の場合は、1・37回、6キロメートル以上9キロメートル未満の人(5人)の場合は、0・9回、9キロメートル以上12キロメートル未満の人(5人)の場合は、1・13回だった。(16ページの表参照)
 距離が近いほど来店頻度は高くなる傾向があるといっていいだろう。
 1回の来店で使う金額はどうだろうか。
 3キロメートル未満の人の全体平均が860・4円、3キロメートル以上6キロメートル未満の人の全体平均は838・5円、6キロメートル以上9キロメートル未満の人の全体平均は850円、9キロメートル以上12キロメートル未満の人の全体平均は820円、という結果だ。(16ページの表参照)
 「自宅からベーカリーAまでの距離が短い人ほど、1回の来店で使う金額は少なくなる」とはいえず、むしろ、「自宅からベーカリーAまでの距離が短い人ほど、1回の来店で使う金額は多くなる」という傾向が読み取れるのだ。
 今回の調査では、「店から近くに住んでいる人ほど、来店回数が多くなり、しかも1回に使う金額は多い」という結果が出た。

原価計算女王
原価計算女王
意見を聞かせてください! - 回答者の声

★いつ来ても焼きたてがあるのでそれを買う。食パンはスーパーの袋物も買う。コープ内のベーカリーでも買う。レジでパンを1個1個包装してテープでシールしてくれるのは嬉しいが、待っている時間がつらい。
★店が狭く、混んでいるとお客さんの服の裾が、パンに触れるのが気になる。店内レイアウトとパンの棚の高さに工夫を加えてほしい。
★品揃えが多く、店の雰囲気もいい。ただ、ちょっと店が狭いのが難点。
★パンが食べたくなったら来る。
★キャンペーンをやってほしい。
★店が狭い。陳列棚が低くて、並んでいるパンに、お客さんの衣服が触れるのが気になる。
★メロンパンの種類が多くていい。店員の接客がていねいだが、ちょっと地味なような気がする。
★店がもっと広いといいと思う。パンを落としたり、触ったりしてしまいそう。職人さんのエプロンが黒い気がする。
★もっと店が広かったらいいと思う。混んでいると客同士がぶつかる。
★駐車場が少ない。
★販売員さんにもう少し愛想があってもいいと思う。
★開店当時混んでいることが多くて、ほしいパンが買えなかった。
★たまにトレーが汚れていることがある。
★新商品が出るのが少ないような気がする。
★接客がいまいち。もっと笑顔を!
★店の周りに、もっと飾りを施したらいいと思う。
★おいしいパンが多くて、とても気に入っている
★近くにパン屋さんができてよかった。
★店内の通路が狭い。
★駐車場が少ない。店が狭い。
★遅く来るとパンがあまりないことがある。
★店が狭い。広くしてくださいといっても無理だとは思いますが。

アンケートの集計結果は…

 今回のアンケートの回答者は50人。女性が46人、男性が4人。平均年齢は、41・86歳。最年少者18歳、最年長者72歳。有職者28人、専業主婦17人、学生3人、定年退職者2人。既婚者41人、未婚者9人。
 自宅からベーカリーAまでの距離は、3キロ未満が、24人、3キロメートル以上6キロメートル未満が13人、6キロメートル以上9キロメートル未満と、9キロメートル以上12キロメートルまでが、それぞれ5人。このほか、13・2キロメートル、19・8キロメートル、23・1キロメートルが、1人ずつ。
 1週間にベーカリーAに来店する頻度の全体平均は1・26回。
 ベーカリーA以外のベーカリーで1週間にパンを買う回数の全体平均は、1・48回。
 ベーカリーAで、1回に使う金額の全体平均は、864円。
 ベーカリーAへの来店動機については、「何かのついでに来る」が31人。「ベーカリーAでパンを買うためだけの目的で来る」が19人。「何かのついでに来る」と答えた31人に対する「何のついでか」との問いに対しては、「スーパーに買い物に来るついで」が22人、「子供の送り迎えのついで」が3人、「学校帰り」が2人など。
 「スーパーやコンビニなどで売っている包装パンは週に何回くらい買いますか?」との質問に対する回答の平均値は、0・99回。
 「朝食、昼食、夕食、おやつ、夜食のそれぞれについて、パンを食べることは週に何回ありますか?」との質問に対しての回答の平均値は、朝食が3・85回、昼食が1・63回、夕食が0・32回、おやつが1・63回、夜食が0・27回。


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