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| 生産性よもやま話/2006年1月号 |
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| 工数
[生産性よもやま話(30)]
弘中泰雅 テクノバ(06‐6630‐7812、http://www.technova.ne.jp/) 工数という言葉をご存知だろうか。経営工学では、労働時間あたりの生産性の逆数を取り、製品1個あたりの延べ投入労働時間(人×時/個)として表したものを、工数という。 したがってこの数字に平均賃金をかければ、1個あたりの労働コストになる。電機産業などでは、例えばビスを締める、部品を差し込むなどの作業を工数の単位として用い、これ等を合計して製品ごとの労務コストを算出している。パン企業の経営者と話すと、手を掛けたものほどよく売れて儲からないという話をよく聞く。これは材料原価が同じでも、労務コストが掛かっている製品ほどよく売れるということに等しい。では製品ごとに労務コストを算出しているパン企業はあるだろうか。現実的に生産工程の複雑なパン工場でこれはなかなか難しいだろうが。 しかしながら、労働コストを無視している限り、パン工場の生産性の向上はない。製品一個あたりの労務コストを計算しないで、自動車や電機製品を作っている会社はない。ちなみに自動化された食パンラインなら、それほどでもないが、多品種で複雑な製品を作る菓子パンラインなどではどうだろう。材料原価にある係数を掛け、後はマーケットや競合をみて、経験と勘で価格設定をするというのは、近代産業として正しくはない。無論、経験や勘は大切ではあるが、実際のコストは掌握しなければならない。 工数の概念を持ったときからパン企業の生産性の向上は始まるといっても過言ではない。 |



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