
オーナーの土屋正博さんと美紀夫人

1メートル近くあるソーセージをそのままフランスパン生地で包んで焼き上げた「ロングソーセージフランスパン」(手前は1本の状態のもの。後方はいくつかにカットし、紙の袋に入れたもの)

販売数量トップの「メープルメロンパン」。しっかりと焼き込み、表面はきつね色だ。

カットした状態のメープルメロンパン

ブーランジェリー・トーストの店内
東京都豊島区巣鴨1−19−10
電話 03-3943-2345
4年前に、あるベーカリーコンサルタントのすすめで商品化した「メープルメロンパン」が、販売数量ナンバー1の商品に育った。「飽きのこないシンプルさ」が多くのリピーターを獲得する要因となった。
メープルとロングソーセージ 東京・巣鴨のブーランジェリー・トーストの看板商品は、「メープルメロンパン」(160円)。「メープル油脂チップ」と呼ばれるメープル味のダイス状の油脂を菓子パン生地で包み、ビスケット生地をかぶせて焼き上げる商品。約4年前に発売し、いつの間にか、1日100個以上売れる単品売上トップ商品にのし上がった。
ビスケット生地が薄く、さくっとしていて、中のパンはソフトでさくい食感。上品な甘さと軽い食感で、多くのリピーターを獲得した。しっかりと焼き込み、表面はきつね色に仕上げる。あるベーカリーコンサルタントから教わった商品だ。
「まとめていくつも買っていかれる方が多いのがメープルメロンパンの特徴ですね」。同ベーカリーの土屋正博オーナーはこう話す。会社の会合の席に出すために購入したり、お土産として買っていったりするケースがかなり多いというのだ。
同製品は、メープル油脂チップを包んだ状態の生地と、ビスケット生地を前日に用意して、冷蔵庫に保存しておき、当日必要に応じて冷蔵庫から出し、パン生地にビスケット生地をかぶせ、ホイロをとって焼成する。1回に焼き上げる数は25個ぐらいで、1日大体5〜6回焼成するという。
「メロンパンのブームということもあったと思いますが、普通のメロンパンとは違う食感と味が良かったのだと思っています」と土屋さん。
「ロングソーセージフランスパン」(500円)もブーランジェリー・トーストの看板商品だ。多くのベーカリーでヒット商品になっていたことから、同ベーカリーでも4〜5年前に商品化した。1メートル近くある長いソーセージをフランスパン生地で包んで焼き上げる商品で、発売当初は、その長さのインパクトを強調しようと、長いまま陳列し、販売していた。そこそこは売れていたが、あるとき4〜5本にカットして、袋詰めにしたところ、販売数がさらに急増したという。
カットした場合も、販売は1本単位で、1本分をいくつかに切り分けたものを紙の袋に入れて陳列している。1本の長い状態で買っていく人もいるが、およそ7割は、袋詰めの方を選ぶそうだ。
「1本の長い状態もインパクトがあって喜ばれますが、やはり持って帰ることなどを考えると、カットしたものが選ばれているようです。入れる袋も、温かみのある紙のものにしました。『どこか懐かしい』と言われる方も多いんですよ」。土屋オーナー夫人で、販売責任者の美紀さんはこう説明してくれた。
1日の販売数量は平均約50本。メープルメロンパンに比べて、単価が500円と高く、同ベーカリーの売上の柱の一つになっている。
フランスパンが浸透してきた。 ブーランジェリー・トーストは、JR巣鴨駅を下車し、徒歩約5分の場所にある。近くには、刺抜き地蔵で有名な地蔵通り商店街がある。
フランスパンやドイツパンなどのハード系に力を入れ、販促に努める一方で、調理パンや、菓子パンにもアイデア商品が多く、バランスの取れた商品構成になっている
調理パンでは「コロッケパン」が人気だ。コロッケを特性ソースに浸して、ソース色にし、ドッグパンに挟んだシンプルな商品だが、よく売れている。「ロングソーセージフランスパン」と同じ紙の袋に入れて販売している。
「フランスパン生地の仕込み量は一貫して増えてきています。『ロングソーセージフランスパン』が好調なのも、ひとつにはフランスパンの味がだんだんとわかっていただけるようになったということもあると思っています」(土屋さん)
売り場面積は約9坪。厨房は2階にあって、約12坪の広さ。製造スタッフは土屋さんを入れて7人。販売は、美紀夫人が指揮をとり、製造スタッフ4人が兼務する製販一体の体制を敷いている。