移転、リニューアルオープンして、来店客数が倍増した。 - パン・ド・ラサ - ブランスリー電子版

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お店拝見/2005年9月号

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移転、リニューアルオープンして、来店客数が倍増した。 - パン・ド・ラサ

壁面の白とポイントに使ったセルリアンブルーが印象的なパン・ド・ラサの店内。
立地は、売上に直結することを実感した。

住所 東京都世田谷区梅丘1-29-6
電話 03-3425-4774
営業時間 午前7時〜午後7時30分
定休日 月曜



通りに面してほぼ全面がガラス張り。

「まめパン」(右)と「クランベリーと松の実」(左)


パン・ド・ラサの外観


生地の分割作業をする田中さん
 フランスパンがおいしい店として知る人ぞ知るベーカリー、東京・世田谷区のパン・ド・ラサが7月14日、同じ世田谷区、小田急線梅丘駅近くに移転、新装オープンした。
 新店舗は梅丘駅前の高架線沿いの通りに面している。通りから店舗を見ると、向かって左半分が厨房で、右半分が商品の陳列スペースになっている。そして、通りに面してほぼ全面がガラス張りになっていて、厨房も商品の陳列スペースも外からよく見えるようになっている。向かって右端の入り口のドアを開けると、陳列台や陳列棚に様々なパンが所狭しと並んでいた。
 「まめパン」(150円)は、ハードトーストの生地にかのこ豆とうぐいす豆を練り込んで焼き上げた商品。
 「クランベリーと松の実」(150円)は同じくハードトーストの生地に松の実とクランベリーを練り込んで作る。。
 「フルーツカンパーニュ」(150円)は、ドライあんず、プルーン、ドライパインなどが入ったカンパーニュで、独特の酸味がある商品。
 前の店舗から新店舗に移るために休業した日数はわずか4日間。約3週間前から、前の店を営業しながら、運べるものはオーナーの田中朗さん自らが随時運んでおいて、機械類などの移動は4日間で完了させた。
 「新店舗は、床面が路面よりかなり低くなっていたので、短いスロープでお客様が入れるように、床面を上げる工事をしました。大変だったのはそれぐらいで、あとはスムーズに移転できました」(田中さん)



徒歩15分の距離の移動で、需要の内容が変わった。

入って左手にあるメインの陳列棚には、たくさんのパンが並んでいた。


独特の酸味が好評の「フルーツカンパーニュ」


厨房は、販売スペースをL字形に囲むように配されていた。


入り口のすぐ左手にある、主にハード系のパンを陳列する棚。
 「最初はお客様の数が当面は減るかと思っていたのですが、お蔭様で去年の同時期と比べるとほぼ倍になりました」
 田中さんは嬉しそうにこう話した。
 移転オープン前は、梅丘駅から15分ほど歩いた住宅街の一角に店を構えていた。店舗の賃貸契約が切れるのを機に移転を決意。物件を探し始めた。
 物件を探すに当たって、条件にしたことは、「人通りの多い道沿いの角地で、商店が軒を連ねていないこと」と「店の前の道に車が停車できること」だったという。
 新店舗は梅丘駅前の高架線沿いの通りを5分ほど歩いた場所で、ちょうど商店がまばらになったところにある。しかし人通りは比較的多い。店の前に車を停車できる道でもあった。
 「実は以前から見ていた物件でした。でも、頻繁にテナントが入れ替わっていました。そういう意味では多少不安はあったのですが、私の物件探しの条件にあっていたので、決めました。以前の店舗に近いというのもいいなと思いました」(田中さん)
 結果は、今のところ吉と出ている。
 「前の店舗は、人通りのあまり多くない駅から離れた住宅街の一角でしたが、パンの売れ行きは場所には関係ないと思っていました。でも、移転してみて、立地は売上に直結していることを実感しています」と田中さんは話す。
 旧店舗から徒歩約15分の距離だが、前の店では見かけなかったお客様が多いことに驚いているという。
 「徒歩15分の距離を移動しただけで、需要の内容もかなり変わりました。駅に近くなったことで、OLを中心とした昼食需要が多くなりましたね。これまで焼き込み調理パンはあまり作っていなかったので、昼食時に出すために今後は力を入れていこうと思って、今いろいろと商品を考えているところです」
 以前と比べて若い人の来店が多くなったともいう。
 近い将来、新店舗の側面に大きな街道が走る予定になっていて、そうなれば、現在よりさらに商圏が広がることも予想されるという。
 こうしたことを視野に入れて、今後は品数をさらに増やし、幅広いバラエティーに富んだ品揃えにしていきたいそうだ。



フランスパンとヴィエノワズリーが充実。

カマンベールチーズの黄色が鮮やかな「カレンツカマンベール」(140円)


パン・ド・ラサの看板商品、バゲット(右)とバタール(左)


国産小麦粉を主に使った「クリームパン」(120円)


シナモンベーグル(左)とオニオンベーグル(右)。価格はいずれも100円。
 パン・ド・ラサは、ハード系のパンが売上のおよそ4割を占めるベーカリーだ。
 オーナーの田中朗さんが丹精込めて作ったバゲットやバタールなどは、クラムに独特のしっとり感があり、多くの顧客にとって、日常のパンになっている。
 パン・ド・ラサでは、バゲットやバタールなどのハード系のパンが、全売上のおよそ40%を占める。粉換算で1日約1袋(25キログラム)。食パンも入れると、売上の半分が食事パンだ。この割合は、移転してからも変わっていないという。
 田中さんは「フランスパンは、技術の差がはっきりと現れるので、作るのが最も楽しいパンです」と話す。
 同ベーカリーのフランスパンは、吸水が70〜72%とかなり多い。ミキシングは、低速で約12分、じっくりと捏ねる。外皮が比較的厚くしっかりとしていて、香ばしい。中身はかなりしっとりしている。
 田中さんは「吸水が多いと生地が扱いにくく、焼き上がりの形などにバラツキが出やすいんですが、そこが腕の見せ所なんですよ」という。
 確かに、パン・ド・ラサのフランスパンは、外皮のバリバリ感と、中身のしっとり感の対比が、通常のフランスパンに比べて、かなりはっきりとわかるように作られており、「日本人にとって親しみやすいフランスパン」といった感じだ。
 バタール(200円)、バゲット(190円)のほか、「エピベーコン」(130円)、「チーズフィセル」(120円)、「カレンツカマンベール」(140円)など、フランスパンのバラエティーも豊富だ。
 ヴィエノワズリー類も充実していて、売上げの3割を占めるという。
 食パンは、「山食」の1品目を製造販売。毎日のように買いに来る顧客も多いという。
 田中さんは「私は、フランスパンとヴィエノワズリーには、パン職人として自信があったので、それを作ってきました。いつのまにか多くの固定客がついていた、という感じです。しかし、移転を機に今後は、焼き込み調理パンなども充実させ、幅広い品揃えにしていきたいと考えています」と話した。



黒糖とさつまいもの蒸しパン



この型に生地を入れて焼成する。
残ったパンから作るパン粉を使用して作る。ビスケットとパンの中間ぐらいの独特の食感。練り込んださつまいもと、表面についた白ごまがポイントになっている。ひとつ150円。
【配合グラム】
黒砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・125
牛乳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・500
パン粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150
醍醐味(内麦粉)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150
ベーキングパウダー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
さつまいも(ダイスカット)・・・・・・・・・・・・・・・260
【作り方】
(1)牛乳を鍋にとり加熱しながら、黒砂糖を加えて混ぜる(黒砂糖が混ざる程度に加熱すればいい)(2)内麦粉とベーキングパウダーを合わせて篩いにかけ、[1]に加えて混ぜ合わせる(3)パン粉を[2]に加えて混ぜ合わせる(4)[3]にさつまいもを加えて混ぜ合わせる(5)型の内壁にごまをまぶして、[4]の生地を6分目ぐらいまで入れる(6)[5]を上火200度C下火200度Cのオーブンで約28分焼成する
※パン粉は売れ残ったパンから作ったものを使用。

バナナマフィン
発酵バターを使用したバナナマフィン。上品な甘さが好評。140円。
【配合グラム】
発酵バター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・140
上白糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
全卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1個分
スーパーカメリヤ(強力粉)・・・・・・・・・・・・・360
ベーキングパウダー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
バナナ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・360
はちみつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
牛乳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・70
くるみ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50
【作り方】
(1)発酵バターと上白糖を混ぜ合わせて白くなるまで立てる(2)[1]に全卵を分離しないように少しずつ加えて混ぜる(3)[2]にバナナ、はちみつ、牛乳、くるみを加えて混ぜる(4)ベーキングパウダーと強力粉を合わせて、篩いにかける(5)[3]に[4]を加えてさっくり合わせる(シュー生地より少しかための生地)(6)[5]の生地をマフィンカップに絞り入れる(7)[6]を上火200度C下火200度Cのオーブンで約10分間焼成し、さらに上火を230度Cに上げて17〜18分焼成する

原価計算女王
原価計算女王

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