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| お店拝見/2005年3月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 木造校舎のような懐かしさ - ブーランジェリー・マシュー | |
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「心掛けていることは、お客さんの居心地のよさ」
こう語るのは、西武池袋線仏子(ぶっし)駅近くの 『ブーランジェリー・マシュー』のオーナー、田中建治さん(30歳)・玲奈さん(29歳)夫妻だ。 作業を中断してレジに立つタイミングにも気を配る。客を急がさず、待たせない頃合を見計らう。また、顔を見て何を要求しているかを読みとり、先手を打つ。話をしたがっていると思ったら、自分から話しかけ、わざとゆっくりレジを打ち、たっぷりおしゃべりをするそうだ。 住所 埼玉県入間市大字仏子879-19電話04-2932-2800 営業時間 午前8時〜午後8時 定休日 日曜、祝日 |

| 木の温かみと深みが印象的。壁は清潔感を出して白で統一 | |
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同ベーカリーは、仏子駅北口から線路沿いに西へ徒歩1分のところにある。看板がなく、店の近くでようやく気が付く。重厚な木の扉に手を伸ばすと、「中に傘立がございます」と親切な表示が。
店内に足を踏み入れると、床は木造校舎のような懐かしさ。木の温かみと深みに加えて、壁は清潔感を出して白で統一。中央の平台の手前の角にはトングが置かれている。四角いカゴに布を敷いて、トングが大事そうに入れてあるのだが、なぜかこれを見るとほっとする。一般的なトング掛けが妙にそっけない感じがしてくるから不思議だ。 売り場面積は店舗全体の半分の約10坪と、とてもゆったりしている。道路側の窓の下には小さなベンチとテーブルがあり、絵本とおもちゃが置いてある。子供たちは一目散にやってくるという。 レジ前の壁沿いにも長椅子が置かれ、荷物置きや同行客が座って待つのに利用されている。 木製の掛け時計は特注品。2人で雑貨屋めぐりをしている時に見つけた木工所で作ってもらったものだ。角に置かれたパンケースは、木工所のオーナーからの開店祝だ。店内を流れている静かな音楽と、木の感じがいいと、好評だそうだ。 プライスカードとポップは、手書きで心を込めて書いている。そんなポップでもアピールしているように、同ベーカリーの一押しはデニッシュ。クロワッサンと共に、よつ葉バターを折り込んだ自信作だ。売れ行きも好調だそう。 |

| 合計500万円が開業資金。国民金融公庫から借り入れ | |
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建治さんは、国際製菓専門学校製菓製パン科を20歳で卒業後、大手リテールチェーンに入社。9年間勤めて独立した。
店舗は居抜きで、製パン機械などは無料で譲り受けた。 新たに購入した機械はリバースシーターのみで、その他の小物類の購入費も含めて100万円で済んだ。 内外装費300万円、保証金100万円の合計500万円が開業資金で、国民金融公庫からの借り入れでまかなった。 修業時代の経験で役に立っているのは、段取りの方法。 今は小さな店なので、商品一つ一つをていねいに作っているという。 売り場のどのトレーを見ても、アイテムごとに均一なパンが整然と並べられていた。 |

| 「何でもいいから1000円分、保育園のお母さんに頼まれた」 | |
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毎日、建治さんは朝5時に仕込みからスタート。8時頃、平台がパンで埋まったら店をオープンする。その頃、5歳と2歳の子供を保育園に預けた玲菜さんが出勤してくる。自宅と実家から近いという理由からこの店舗を選んだ。
「仲良く仕事をする秘訣は?」との問いに「何でも、どんなことでも話すこと。納得するまでとことん話す」という答えが返ってきた。 夕刻、玲菜さんが帰り支度を始めた。 袋に詰めたパンを持って保育園に向かう。 「何でもいいから1000円分、って保育園のお母さんに頼まれた。こういうお客さんもありがたいよね」 玲菜さんは、こういって店を出た。 |
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