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| 講習会/2018年12月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

| ベーカリーの菓子と洋菓子店のパン | |
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西園誠一郎講師の話 今日は、パン屋さんでも作りやすいお菓子を紹介します。基本的に混ぜるだけの作業で、細かい作業が必要なく、しかもバリエーションが展開しやすいということで、フィナンシェとマドレーヌをとりあげます。パン屋さんは常温の展示スペースが多いので、時間を決めて、焼きたてのフィナンシェを販売するのも面白いと思います。私の店でも1日2回の焼き上がり時間を決めて、フィナンシェを販売すると、大きな集客効果を発揮します。
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| キャラメル・フィナンシェ | |
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キャラメル味のシンプルでオーソドックスなフィナンシェ。
【配合グラム】 グラニュー糖‥‥‥‥‥‥151 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥45 アーモンドプードル‥‥‥285 粉糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥416 薄力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥178 ハローデックス(トレハロースを 水飴状にしたもの)‥‥‥‥‥23 ゲランドの塩‥‥‥‥‥‥‥‥9 卵白‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥374 溶かしバター‥‥‥‥‥‥495 【工程】 ①グラニュー糖と水45グラムを鍋にとり、火にかけて焦がす(写真1、200度Cを超えて甘さがなくなるまで) ②アーモンドプードル、粉糖、薄力粉をボウルに入れて混ぜ合わせる ③卵白にハローデックスとゲランドの塩を入れて混ぜ合わせ、火にかけて軽く立てる ④(2)を(3)に入れ、ホイッパーで混ぜ合わせる(写真2) ⑤溶かしバターを(3)に入れて、ホイッパーで混ぜ合わせる ⑥(5)に(1)を入れて、混ぜ合わせる(写真3) ⑦(6)の生地をフィナンシェの型に絞り入れる(写真4) ⑧(7)を230度Cのオーブンで約20分焼成する(スチコンベイキー使用) 西園誠一郎講師のコメント キャラメルは、 しっかりと焦がさないと、色々な材料が混ざってくるので、ただ甘いだけの、キャラメルの香りがないものになってしまう。キャラメルは、200度Cを超えると、甘さがなくなるので、私はそこまで焦がすようにしている。糖度が高いので、常温で20〜30日は持つ。 |

| チョコミント・フィナンシェ | |
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チョコ味にミントのほのかな香りが爽やかなフィナンシェ。
【配合グラム】 太白ごま油‥‥‥‥‥‥‥103 ミント(フレッシュ)‥‥‥‥‥16 アーモンドプードル‥‥‥250 粉糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥550 薄力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥168 ココアパウダー‥‥‥‥‥‥‥74 ハローデックス(トレハロースを 水飴状にしたもの)‥‥‥‥‥‥‥43 卵白‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥432 溶かしバター‥‥‥‥‥‥413 【工程】 ①アーモンドプードル、粉糖、薄力粉、ココアパウダーを混ぜ合わせる ②卵白にハローデックスを入れて混ぜ合わせ、火にかけて軽く立てる ③(2)を(1)に入れ、ホイッパーで混ぜ合わせる ④50度C以上にした溶かしバターを(3)に入れて、太白ごま油も入れて、混ぜ合わせる(写真5) ⑤(4)にミントを濾しながら入れて混ぜ合わせる(写真6) ⑥(5)の生地をフィナンシェの型に絞り入れる ⑦(6)を230度Cのオーブンで約15分焼成する(スチコンベイキー使用) 西園誠一郎講師のコメント チョコレートを入れると焦げやすいので、ココアだけにしている。食べたときに、時間をおいて、ミントの香りがほのかにするように配合を考えた。 |
| ローズ・フィナンシェ | |
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ローズの香りが爽やかなフィナンシェ。
【配合グラム】 薄力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥230 アーモンドプードル‥‥‥230 粉糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥549 ジュペローズ(ナリズカコーポレー ション)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥76 グルマンディーズ・フランボワー ズ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥18 卵白‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥432 溶かしバター‥‥‥‥‥‥531 【工程】 ①卵白にジュペローズとグルマンディーズ・フランボワーズを入れて混ぜ合わせる ②薄力粉、アーモンドプードル、粉糖をボウルに入れて混ぜ合わせ、(1)を流し入れて、ホイッパーで混ぜ合わせる(写真7) ③(2)に溶かしバターを流し入れて、ホイッパーで混ぜ合わせる(写真8) ④(3)を冷蔵庫で一晩休ませる ⑤(4)の生地をフィナンシェの型に絞り入れる(写真9) ⑥(5)を230度Cのオーブンで約20分焼成する(石窯「エレガンス」使用) 西園誠一郎講師のコメント ローズのジュペを入れて香りを出している。鮮やかなピンク色になるので、売り場に華やかさが出せる。なるべく気泡を作らないようにしたいので、卵白は泡立てない。混ぜる時も、なるべく空気が入らないようにするため、ホイッパーを立てて混ぜるようにする。 |
| カカオ・マドレーヌ | |
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ココアパウダーとカカオマスを配合したコクのあるマドレーヌ。噛み応えのあるしっかりとした食感。
【配合グラム】 全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥786 洗双糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥471 はちみつ‥‥‥‥‥‥‥‥‥216 フランス産小麦粉(メルヴェイユ) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥510 ココアパウダー‥‥‥‥‥‥‥‥78 ベーキングパウダー‥‥‥‥‥‥26 発酵バター‥‥‥‥‥‥‥‥390 カカオマス‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥81 ダークラム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥66 【工程】 ①全卵とはちみつをボウルに入れて混ぜ合わせ、40度Cぐらいまで熱を付ける ②(1)に洗双糖を入れて(写真10)、混ぜ合わせる ③ココアパウダー、ベーキングパウダー、フランス産小麦粉を合わせ、(2)を流し入れて、ホイッパーで混ぜ合わせる(写真11) ④発酵バターを溶かし、カカオマスを入れて溶かし、混ぜ合わせる ⑤(4)を(3)に流し入れ、ホイッパーで混ぜ合わせる ⑥全体的に艶が出てきたら、ダークラムを入れてさらに混ぜ合わせ、冷蔵庫で2時間休ませる ⑦(6)をマドレーヌ型に流し入れ(写真12)、180度Cのオーブンで約9分焼成する(スチコンベイキー使用) 西園誠一郎講師のコメント 小麦粉は、強力粉に近いものを使っている。歯切れがよくなり、噛み応えも強くなってくる。パン作りの合間に仕込めると思う。生地は冷蔵庫に入れておけば、いつでも出して焼ける。 |
| お洒落感を演出した焼き込み調理パン | |
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小倉孝樹講師の話 お菓子屋さんでも、あまり時間をかけずに簡単にパンが作れれば、品揃えに加えられるのではないかと思います。お菓子屋さんが作るパンは、たいがいはお菓子っぽい、ヴィエノワズリーのようなものが多く、ブリオッシュ、クロワッサン、デニッシュぺストリーなどが代表的だと思います。しかし、今日は少し趣向を変えて、昼時の品揃えに「ソフトタルティーヌ」を紹介します。要するに、焼き込み調理パンです。あと、もう一品は、リュスティックを紹介します。リュスティックには、色々な素材を練り込んで、バラエティー化が図れます。今日は、青さのりを練り込んだり、くるみを練り込んだりしています。催事に出して好評だったのは、蜜りんごとアーモンドクラッシュを練り込んだ、お菓子感覚のリュスティックです。お菓子屋さんでパンを焼こうとすると、下火がないとか蒸気発生ができないとか、いろいろな問題が出てくることもあると思いますが、その辺は工夫次第で何とかなるものです。
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| もの作りを通して人生を充実させたい | |
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ツジ・キカイの山根証社長の話 今日の講師のお二人は、ここ数年当社と共に活動を続けています。色々なチャレンジを一緒にやって行っています。お二人と私がなぜ一緒に活動しているのかというと、本当にいいものを作り、感動を生み出したいという思いでつながっているからです。もの作りを通して、いかに人生を充実させていくかというテーマで真剣に取り組んでいる人達だからこそ、心でつながっています。今回はパンとお菓子の両方をとりあげる講習会です。パンの世界とお菓子の世界を切り離すのではなく、共通の様々な課題について考えられればと思います。オーブンはパン用と洋菓子用を分けて考えることが多いのですが、当社の石窯は、パンもお菓子も最適な焼成を実現します。パン職人から見たお菓子、お菓子職人から見たパンを意識して、一緒に勉強していければと思います。
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