「第26回ベーカリー新製品開発コンテスト」を開催 - カリフォルニア・レーズン協会 - ブランスリー電子版


アーカイブ(創刊号からの全記事)
記事の閲覧
<<戻る写真をクリックすると拡大写真が見られます。
ブランスリー新聞/2018年8月号

2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。


「第26回ベーカリー新製品開発コンテスト」を開催 - カリフォルニア・レーズン協会
カリフォルニア・レーズン大賞に輝いた「秋のご馳走」
同じくカリフォルニア・レーズン大賞に輝いた「カフェ・オ・レザン」
カリフォルニア・チーズ大賞に輝いた「3種のチーズと彩り野菜のミルフィーユ〜ふるさとの味〜」
カリフォルニア・レーズン大賞受賞の指方明日美さん(中央)と内海美鶴さん(右)、カリフォルニア・チーズ大賞受賞の松岡瞳さん(左)
表彰式終了後に受賞者と審査員が集まっての集合写真
 カリフォルニア・レーズン協会(駐日事務所=東京・千代田区、ジェフリー・マクニール駐日代表)は、6月23日、東京・千代田区のホテルグランドパレスで、「第26回カリフォルニア・レーズンベーカリー新製品開発コンテスト」の表彰式とレセプションを開いた。
 カリフォルニア・レーズン大賞には、ホールセール・コンビニエンス製品部門に出品のフランソア、指方明日美さんの「秋のご馳走」と、フレッシュ・インストア・リテール製品部門に出品のポンパドウル アソシエ、内海美鶴さんの「カフェ・オ・レザン」の2作品が輝いた。カリフォルニア産チーズ部門では、ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュの松岡瞳さんが出品した「3種のチーズと彩り野菜のミルフィーユ〜ふるさとの味〜」がカリフォルニア・チーズ大賞を受賞した。
 「秋のご馳走」は、レーズン、栗、アーモンドを使用した菓子パン。レーズンは生地に折り込んでいるほか、トッピングのマカロンにもつぶしたものを入れている。レーズンの折込の際には、つぶれないような工夫を施している。
 「カフェ・オ・レザン」は、「コーヒーとレーズン」をテーマにした製品で、ブラックコーヒーに漬け込んだレーズンを練り込み、カフェオレ風に仕上げたレーズンのフィリングなども使用している。
 「3種のチーズと彩り野菜のミルフィーユ〜ふるさとの味〜」は、「舌でも目でも楽しめて、飽きない、そして体に嬉しいパン」をコンセプトに開発したもの。レーズンやチーズ、様々な野菜など10品目の食材が摂れるサラダ感覚のパン。生地に米粉を使用することで、さっくりとしてしかももっちりとした食感を出している。
 今回のコンテストは、「ホールセール・コンビニエンス製品部門」「フレッシュ・インストア・リテール製品部門」「カリフォルニア産チーズ部門」の3部門で製品を募集し、ホールセール・コンビニエンス製品部門12作品、フレッシュ・インストア・リテール製品部門110作品、カリフォルニア産チーズ部門36作品の合計158製品の応募があった。
 その中からホールセール・コンビニエンス製品部門5作品、フレッシュ・インストア・リテール製品部門10作品、カリフォルニア産チーズ部門6作品の合計21作品が第一次書類審査を通過し、6月22日午前6時半から東京・江戸川区の社団法人日本パン技術研究所で行われた最終実技審査に21作品の出品者が臨み、会場で製品を実際に作り審査を受けた。
 審査員は、カリフォルニア・レーズン協会駐日代表のジェフリー・マクニール氏、カリフォルニア・ミルク協会駐日代表の天野いず美氏、一般社団法人日本パン技術研究所常務理事・所長の井上好文氏、全国パン専門新聞協会会長の矢口和雄氏、服部栄養専門学校製パン教授の若松貴之氏、東京製菓学校パン課長補佐・パン科教師の高江直樹氏、辻製菓専門学校製パン教授の梶原慶春氏、ベーカリーコンサルタントの渡邉睦氏、一般公募で選ばれた消費者10人の合計18人。
 審査終了後、会場を東京・千代田区のホテルグランドパレスに移して、審査結果の発表と表彰式が行われ、カリフォルニア・レーズン大賞、カリフォルニア・レーズン金賞などの賞が11人に授与された。11人の受賞者らには入賞楯と賞状が贈られた。
 受賞者らはさらに、レーズンの生産地であるカリフォルニア州フレズノなどへの研修旅行に招待される。この旅行では米カリフォルニア州のナパバレーにある米国料理専門学校で、特別授業を受けたり、今回のコンテストの受賞作品を作ったりする。また、レーズンの原材料であるぶどうの畑で収穫を体験し、工場での加工工程を視察する。
 審査員の井上好文氏は「21人のファイナリストの皆様には、カリフォルニア・レーズン、そしてカリフォルニア産チーズの特長を充分に把握した、魅力的な製品を披露していただきました。久しぶりに、パンを通じて感動する機会をいただきました。今回は、半分近くの作品で、米や味噌、出汁など、和の素材と合わせる試みをしていました。これは、日本独自のパン食文化をさらに発展させるために、非常に重要な取り組みであると感じました。また、新製品の開発には、商品のネーミング、あるいは解説が重要であると改めて感じました。最終審査に残った21 作品は、パンが持っている膨大な潜在能力の一端を消費者にアピールすることができる、極めて貴重な製品になるでしょう」と総評を述べた。
 カリフォルニア・レーズン大賞受賞の指方明日美さんのコメント 初挑戦で大賞を受賞できて光栄です。商品名にもあるように、秋に収穫されるレーズン、栗とアーモンドを使用して、費沢な作品に仕上げました。その中でもレーズンを主役として昧にまとまりが出るように工夫しました。レーズンの折り込みは、ラムとシナモンを合わせてシンプルに仕上げました。全体でレーズンを楽しめるような作品にしたかったので、上のマ力口ンの中につぶしたレーズンを入れて、どこから食べてもレーズンの昧が楽しめるように仕上げました。
 カリフォルニア・レーズン大賞受賞の内海美鶴さんのコメント 初めての応募でいきなり大賞を受賞でき、驚いています。日々食べているものを掛け合わせようと思いました。レーズンの前処理は、レーズンを蒸してふつくらさせたものをコーヒーに一晩漬け込みました。生地にそのまま練り込むと老化が起こると考え、蒸して処理することで老化を少しでも遅らせることと、風昧をさらによくすることを考慮しました。
 カリフォルニア・チーズ大賞受賞の松岡瞳さんのコメント 大賞と消費者推薦賞をダブル受賞でき、大変嬉しいです。見た目のインパクトと彩り、美味しさにポイン卜をおき、何度も食べたいと思っていただけるような作品に仕上げました。チーズをたくさん使いながらも、レーズンの甘さによってバランス良く仕上げることができたと思います。また、健康が注目されている時代だからこそ、プ口として栄養価の高いパンを作ろうと思い、チーズとレーズン、たくさんの野菜を使い、栄養面にも着目しました。
   ◇
 各賞受賞者は次の通り。
【ホールセール・コンビニエンス製品部門】
▼カリフォルニア・レーズン大賞▽フランソワ、指方明日美さんの「秋のご馳走」
▼カリフォルニア・レーズン金賞▽敷島製パン、遊佐貴和子さんの「濃厚レーズンデニッシュブラウニー2本入」
▼消費者推薦賞▽神戸屋、伊藤良太さんの「レザンオランジュ」
【フレッシュ・インストア・リテール製品部門】
▼カリフォルニア・レーズン大賞▽ポンパドウル アソシエ、内海美鶴さんの「カフェ・オ・レザン」
▼カリフォルニア・レーズン金賞▽沖縄製粉、横田雄輔さんの「レーズンのチャバッタ〜カリフォルニアからミラノへ」
▼カリフォルニア・レーズン特別賞▽中市大福堂、森良将さんの「シャルドネ レーズン キャラメリゼ」▽ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュ、市川美月さんの「アテット レザン〜黒蜜きな粉〜」▽ドンク、塩田修さんの「シャイン〜西海岸の陽を浴びて〜」▼消費者推薦賞▽沖縄製粉、横田雄輔さんの「レーズンのチャバッタ〜カリフォルニアからミラノへ」
【カリフォルニア産チーズ部門】
▼カリフォルニア・チーズ大賞▽ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュ、松岡瞳さんの「3種のチーズと彩り野菜のミルフィーユ〜ふるさとの味〜」
▼カリフォルニア・チーズ金賞▽ドンク、野粼桃子さんの「カリフォルニア・フロマージュ・レザン」
▼カリフォルニア・チーズ特別賞▽広島アンデルセン、堀田圭介さんの「フロマージュ・フルール〜レーズンとパプリカのヴィネグレット添え〜」
▼消費者推薦賞▽ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュ、松岡瞳さんの「3種のチーズと彩り野菜のミルフィーユ〜ふるさとの味〜」








2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

ブラ立ち読み
(記事の無料メール配信)
詳細はこちら

読んでほしい記事

  1. コロナ禍を経て辿り着いた会話を楽しむ対面販売 - hnn
  2. 消費者はパン屋選びにSNSをどう使っているか? - 消費者アンケート
  3. ベーカリーの販促はSNSで決まり