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サンプルＤＥ　ヒット商品開発／2010年9月号

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黒ごま、黒米など５つの黒い穀物などを微粉末化した「黒五」

黒ごま、黒松の実、黒米、黒大豆、黒かりんの５つの黒い穀物などを微粉末化して混ぜ合わせた「黒五」

　十八子発明（東京都文京区本郷２‐２７‐６）の「黒五」は、黒ごま、黒松の実、黒米、黒大豆、黒加倫の５つの黒い穀物などを２４時間程度水に漬けた上ですりつぶしどろっとした液状にしたものを、高温スプレードライ製法により粉末化したものだ。健康素材として、様々な食品に使用されており、｢黒五入り」などとうたった商品も多い。パンには多くの場合、練り込み用素材として使用される。
　十八子発明の李鉄英社長は「『黒五』の色合いは、シアニジングルコサイドと呼ばれる天然のポリフェノール成分に由来するものです。最近、これらのポリフェノール成分の示す生物学的機能性が注目され、様々な研究が進められています。５つの穀物を長時間水に漬け込むことで、発芽モードになり、栄養価がさらに高まります。また、高温スプレードライ製法の過程で、原材料がアルファー化され、消化吸収がよくなります。また、酸化しずらくなりますので、より長く保存できるようになります」と話している。
サンプル請求先
合資会社十八子発明／文京区本郷2丁目27-6日建総本社ビル3Ｆ、電話０３－３８１８－５８８４

無農薬・無化学肥料で育てたパン用小麦の新品種「ゆめかおり」

木県のベーカリー「平山商店」が試作した「バターロール」

　専業農家「古谷農産」（栃木県大田原市加治屋９４）のパン用小麦「ゆめかおり」は、農薬と化学肥料を使わないで栽培する。硬質で高製パン適性の「ニシノカオリ（西海１８０号）」を母とし、超強力小麦系統の「ＫＳ８３１９５７」を父として人工交配を行い育成された新しい品種だ。
　古谷農産では、今年６月、初めての収穫を迎えた。「まだ、何に適すのかわからない状況で、地元のパン屋さんに試してもらっています」（同社、古谷さん）
　同社の地元にあるベーカリー「平山商店」の平山さんは「ゆめかおり」を試した感想として「バターロールを作ってみましたが、焼き上がるときに蕎麦粉のような香ばしい香りがします。不定期で試食を用意すると、しばらくしてからお客さんからリクエストが入ることがあります。他の小麦粉にない、甘みのある深い味わいが特徴です」と話している。
サンプル請求先
古谷農産／栃木県大田原市加治屋９４、電話０２８７－２３－３５０２

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