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| 特集／2010年4月号 |
2023年11月18日から、発行から１年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 地域食材の魅力を伝えるパンと菓子 | ||||
浜名湖のりの魅力を拡大。香りの良さが加工用に向く 昨年４月に浜名湖産の海苔の認知度を上げるために設立された「浜名湖のりブランド協議会」。同協議会は、浜名湖の海苔を粉末状に加工した「浜名湖のりパウダー」を開発した。 「生のままだと、醤油を付けて刺身として食べるか佃煮にするか、食べ方が限られてしまいます。パウダー状に加工すれば食品素材として用途の幅が広がり、様々な加工品に加えていくことができます。良質な浜名湖の海苔は、特に香りがいいと評判。パウダー状にしても風味と色は保持できるので、様々な食品に加工して認知度を上げていきたいと考えています」（浜名湖のりブランド協議会事務局補佐松田さん） 一般向けにも、量販店などで昨年６月から販売。地元の人にとっても、生よりも日持ちが良く、使い勝手がよいと好評だという。和洋菓子店などにサンプルを渡したところ反応がよく、メニュー開発を快く引き受けてくれたという。 | ||||
| ヤタロー 「浜名湖のりらすく」 | ||||
「浜名湖のりパウダーのラスクは新しい味として、ヘビーユーザーにも好評です」（同社生産部中村さん） 封を開けると、バターの香りと磯の香りがふわっと広がる。使用するバターは、プレーン、胡麻、チョコレート味の３種は無塩だが、浜名湖のり味には有塩を使用。有塩バターのほのかな塩気と浜名湖の海苔との相性が良い。販売は、静岡県西部地域を中心に、直営店やスーパーなどで行っている。 「浜名湖のりラスク」（３８０円）▼問合せ先「ヤタロー」（静岡県浜松市、０５３‐４６１‐８１５０ ） | ||||
| 須部商店 「浜名湖青のり入り豆乳ドーナッツ」 | ||||
「デザートの方が、幅広い年齢層に受け入れられると思いました。甘さが控えめなので、海苔の風味も生かされていると評判です」（須部商店の須部さん） パウダー状だと、生の状態よりも生地に混ぜやすく、加熱殺菌処理など手間もかからないという。現在販売は地域のイベントや工場での直売がメインで、不定期で製造している。 「豆乳入り浜名湖のりドーナッツ」▼問合せ先「須部商店」（静岡県浜松市、０５３‐４２８‐２０３１） | ||||
| ドリアン洋菓子店 和風マドレーヌ「浜名湖のりレーヌ」 | ||||
「シンプルな配合の菓子は、浜名湖の海苔の質の良さを引き立てます。さらにマドレーヌのように空気を抱いた生地は、空気と一緒に海苔の香りを閉じ込めてくれます」（ドリアン洋菓子店川上さん）。また、浜名湖のりパウダーは、製菓の素材として適していると川上さん。「製造過程で変色することがなく、鮮やかな緑色が保持できるので、扱いやすい素材。日持ちも良く、香りや色が飛ぶ心配もありません」 和風マドレーヌ「浜名湖のりレーヌ」（３個入３６８円）▼問合せ先「ドリアン洋菓子店」（静岡県浜松市、０５３‐４３４‐７８８６ ） | ||||
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